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COLUMN

コラム

脂肪豊胸手術と胸の内出血

2025年9月10日

内出血が出ている脂肪豊胸手術が上手?

ん? 内出血が出ているか否かだけで、手術の上手下手がわかる?

もし本当だったら便利ですよねー?

結論から言えば、確かに胸の内出血に対する正しい情報であれば、そのドクターが美乳につくれるか否か、バッチリわかります! 逆に言うと、間違った情報では踊らされるだけですけど…。

最近カウンセリングをしている時に質問されたり疑問に思っている人が多いと思うので、脂肪豊胸手術4000件以上!美容外科医歴18年で脂肪豊胸専門クリニックをしている自分がみなさんのためにお答えしますね。

重要なのは内出血の有無ではなく、どこに内出血がでているか?

答えから先に言うと、胸に内出血が出てるから上手とか、逆に下手とかいうことは全くありません。

じゃあ、どうやって鑑別するの?というと、内出血の出ている部位が大事なんですね。これで脂肪豊胸手術に関するドクターの考え方、美乳をつくれるか否かがバッチリわかりますよ。

順を追って解説していきますね。

一番内出血が出やすいのは、皮下に脂肪を注入した場合

よく脂肪豊胸手術は何層かに分けて注入するって聞いたことがないですか? 1つの層にだけ偏って大量に注入すると、それがしこりになるって。それは正しい!

それで各層を解説すると、身体の浅い層から①皮下、②乳腺(ここには注入しちゃダメ!)、③乳腺下、④大胸筋内、⑤大胸筋下、とありますね。

このうち、一番内出血が出る、もしくは目立つのは、①皮下 に注入した時ですね。ここは毛細血管が豊富だから出血しやすいですし、なにしろ一番表面ですから内出血が出たのがわかりやすいので。

しかも注入の方法は、一般的な水平注入法(=大量注入しないと高さを出せない)でほぼ間違いなしです!

つまり、”このドクターの経過の症例写真、胸に内出血が多いなー”、というのは、大体が①皮下 で、かつ水平注入法で広範囲に注入された時のことが多いですね。

胸の内出血が多い ≒ 皮下の広範囲に水平注入法で注入している

ということですが、果たしてこれが是か否か?

皮下に脂肪を注入すると起きることとは?

よく脂肪豊胸手術の失敗というか、不本意な結果で、バストが男性の胸板みたいになったケースってありませんか? 自分も他院の修正依頼でよくみかけるのですが…。

結論として胸板になる場合、大体が “①皮下” に脂肪を注入されてデコルテが分厚くなっているケース”が多いですね…。あとは同時に ④大胸筋内が分厚くされていることもありますが。

この場合、間違いなく直後は胸に内出血が多いハズなのですが、それで結果は男性の胸板みたいなバストになっているのに、内出血が出ている脂肪豊胸手術をしているドクターは上手と言えますか?

はい!だからまず、

胸に内出血が出ているから上手なドクターというのは、見当はずれ! 間違いです!

胸の内出血は、あくまでドクターが皮下に脂肪を水平注入法で注入しているということがわかるだけですね。別に上手いわけでもなんでもない。ただそれだけ…。

というか、胸の内出血は、むしろ美乳からは遠ざかる手術をしている証明なんですよ!

それでも、

“自分は皮下にも注入しているから乳腺下にしか注入していないドクターより安全に注入している”

と考えている可能性も無きにしも非ずですが、内出血が少ないからといって乳腺下に塊で注入しているとも限らないし、かといって胸に内出血が多い注入の仕方では絶対に美乳はつくれない!

ちなみにこのようなオペをするドクターの内出血が出る部位は、だいたいこのエリアです。

このエリア全体にバーっと広く内出血が出ている脂肪豊胸手術というのは、完成した結果を見なくても “高さが出ずに胸板状になる=不自然で美しくないバストになる” と、ほぼ断言できます! 

ですから美乳になりたい場合は、HPとかを見て内出血の例としてこのエリアに広く出ているクリニックは絶対に避けた方がいい。

ちなみに自分のオペの内出血が出る部位はこのエリア内

大体このエリアを中心に内出血が出ますが、それ程出ませんよ。例えば実際の1週間目の内出血はこんな感じ。

ね?注入エリアと注入方法(5D注入法で垂直注入法の一種)が全く違うから、当然手術結果も違う(うちは胸板にならず美乳)わけですがねー。

ではなぜ胸に内出血が出るのが悪いのか?理由を解説しましょう。(別に自分の手術の時でも出る時は出るし、内出血自体が悪いわけではないですが、ここでは胸の内出血≒皮下に広範囲に水平注入法で注入する手術と定義して話を進めます)

まず皮下に脂肪を注入するということは、医療行為で皮下脂肪を分厚くすることと同じということがわかりますか?

つまり胸にドバーッと内出血がでる手術というのは巨乳というよりは太った女性と同じシルエットに近くなりますよ! おっぱいが大きいんじゃなくて、太ってるからおっぱいがあるように見えるだけ!という悲しい現実に一歩近づく手術です。

これに対し、天然の巨乳の人は皮下脂肪ではなく乳腺が大きい。それがわかっていない美容外科医が多過ぎる!

だから闇雲に先程のエリアの特に皮下に内出血を出しながら一生懸命脂肪を注入している始末…。

それで皮下脂肪を分厚くする医原性デブ手術をして、自分は立派な豊胸手術をしていると微塵も疑っていない…。

しかも時々ホームページで、豊胸手術後の皮下脂肪の分厚さを超音波検査などを使って

“当院はこんなに手術後に皮下脂肪を分厚くすることが出来ました(どうだ、凄いだろ?)”

と、自分の間違いをわからないで自慢している悲しいケースも散見されるくらい、美乳のつくり方について全然わかっていないドクターが多い。

美容外科って、まだまだこの程度のクリニックがゴロゴロしてるのが現状なんですよ!だからドクター選びで雲泥の差が出るんです!

バストに高さを出すには乳腺下が基本だけど…

では美乳にするにはどうしたらいいかというと、まず高さを出さないといけない。では先程の5層のうち注入してバストに高さが出せる層は?

答えは、③の乳腺下ですね。ヒアルロン酸豊胸でも、シリコンバック豊胸でも乳腺下に入れるでしょ?あれは乳腺の下だとバレにくいという理由だけでなく、1番バストの高さを出せるから乳腺下に入れるんですよ!(知ってた?)

先程、①皮下では太った女性のシルエットになると言いましたが、これは乳腺の真上に入れても殆ど同じで、巨乳のシルエットとはちょっと違うんですねー。この微妙な違いがわからないドクターに手術をされても決して美乳にはならない!

それで層に関して言えば、③乳腺下に注入した場合だけ、実際に乳腺が大きくなったようなシルエットが再現出来るんです!

だから美乳の条件の1つ、”バストに高さを出す” には、乳腺下をメインに脂肪を注入するのが正しい! 

そうすると胸には内出血が少ない。 (しかも垂直注入法だと内出血が出にくいので、尚更胸の内出血は少ない!

つまりバストに高さを出せるドクターというのは、胸に内出血が少ないんです。先程の1週間目の写真がそうでしょ?

但し、ここで非常に大きな注意点があって、確かに乳腺下に注入すれば高さを出せるんですが、かといって乳腺下に注入する脂肪は多くしてはならないんですよ!

矛盾するようですが、脂肪豊胸手術で大きなしこりを避けるためには絶対に必要なことです!

ここが症例写真だけではわからないところで、乳腺下に大量に脂肪を注入したバストは簡単に大きくなりますし、胸に内出血も出にくいですし、上手くすれば下乳も豊かなバストがつくれますが、かといってそれでそのドクターが上手いというわけではないのです! 反則技を使ってインスタ映えさせているわけですからね。

片側全体で250ccを超えて脂肪を注入したら既に入れ過ぎで、これだけの脂肪を乳腺下をメインに注入し、下乳を含めて高さを出して脂肪豊胸手術をした場合、1発レッドカードですよ。

ちなみに自分は乳腺下にたくさん注入するとかなりいいバストをつくれるのを知っていますし、実際そうしたらつくれますが、

最近は乳腺下に注入している量は50cc程度で、その他のエリアにも100cc程度しか注入していません。(片胸150-160cc程度であのバストをつくれるって信じられないでしょ? 脂肪豊胸の醍醐味は、脂肪をたくさん詰め込んだ結果、大きくするのではないのです!)

だから自分の脂肪豊胸手術では、他と違って高さを出せる手術をしても、大きなしこりができにくいんですね

症例写真を見るときは、単に大きくなっているかどうか、下乳が豊かで美乳に仕上がっているかどうかだけでなく、同時に注入量もチェックすべきです。(たくさん注入して大きくなっていたり下乳が豊かなのはNGだからです。たくさん注入しなくても大きくでれば、安全に美乳にできるんですねー)

(※)注入量でも嘘を言うドクターがいそうなので、その時はどうするか? 答えは脂肪吸引量を聞けばいいですね。コンデンスすると大体5-6割の量になりますから、脂肪吸引量が合計700-800ccまでなら片胸240ccしか注入できませんから!

それ以上吸引すると言う場合は注入できる脂肪が多く取れるので、あなたはこっそり片胸300ccずつとか注入されてるかもしれません

このように脂肪豊胸手術では必要な分しか脂肪をとらないので、合計で800cc以上吸引する場合はドクターがバストにたくさん注入するために必要だと思っている証拠ですから、注意した方がいいですね。

脂肪吸引量も嘘をついていたらどうなるか? もうここまでくると、その人の人となりを見るしかないです。結局は人を見る目が最後は大事になるという、社会を生きていく上で当たり前のことです。決して料金などだけで判断しないことも肝要です。

胸に内出血を出すドクターは、皮膚をゴム板のように厚くする!

ここで問題です。紙を折り曲げる時、薄い紙と分厚い紙のどちらが曲げやすいでしょうか?

はい!薄い紙に決まってますよね?これはバストの形をつくる時も同じことが言えるんです。

バストの場合は皮膚の厚さですが、皮膚の厚さ ≒ 皮下脂肪の厚さです。つまり皮下脂肪が厚い方が厚紙を丸める時と同じように抵抗もあって曲げにくい…。

自分が何を言いたいか、わかってきましたか? そうなんです!

胸に内出血がでる注入法をするのは、皮下脂肪を分厚くしますから、バストの高さを出したり下乳の丸みを出しにくいのです!

↑ このバストの高さと下乳の丸さは、皮下に脂肪を注入していると出しにくい!つまり美乳から遠ざかる!

よく授乳歴がないと皮膚が硬いのでバストが伸びないとか言われてるでしょ?

胸に内出血を出すドクターは、知ってか知らずか自分で皮膚を分厚く伸びにくくして(ある意味自分で自分の首を絞めて)

“高さが出ない!”

と言っている訳です。

恐らく、美乳をつくるということまで考えが及ばず、分層化して注入することしか頭にないのかもしれません…。

ただ一生懸命に脂肪を注入するだけで、下乳や外乳をつくったり高さを出して美乳をつくるという概念がないのだと思います。

だから大抵、他院修正で来た人で皮下脂肪を分厚くされて手術に臨む場合、いつもより高さを出しにくいし丸い下乳をつくりにくいし、とマイナスからのスタートになり、こちらも大変になるわけです。なんとかしますけどね。

美乳にするには”高さ”の他に”下乳と外乳”をつくりこむことが必須!

こちらのコラムにも書きましたが、自然な美乳とは①高さに加え、②下乳と③外乳と3方向に伸ばすのが大事!とお伝えしました。

①高さの他に、②下乳と③外乳をつくり込むと、そこに内出血が出てくるのが道理ですよね?

ということは、下乳や外乳の部分に内出血があるとドクターがそこを重視して手術した結果内出血になっているのがわかるわけで、下乳や外乳(あと谷間も)に内出血があるかどうかでドクターの意識(美乳をつくりたいか否か)がわかるというものです。

例えばこちら

下乳に内出血が多く、外乳と谷間にも内出血がでていますよね?

美乳とは、下乳も外乳も元々のフレームを大きくしないと出来上がらないのでねー。

しかも下乳の内出血の具合が、他のクリニックとかと違うのがわかりますか?

ドバーッと一面にでていないで、地図状に、出てるとこは出てるが全面ではない内出血の出かた…。

このような内出血だと、下乳の皮下に注入して皮下脂肪を分厚くしていないので、下乳の丸さとバストの高さがでる!

しかも前述した通り、乳腺下には50ccずつくらいしか注入しなくても、このバストになる!

恐らく現段階で、胸の内出血に関しては、もし美乳をつくるオペをしたらこうなるというのが正解でしょうね。

さすが脂肪豊胸専門クリニック! 内出血1つとっても色々わかって奥深いと思いませんか?しかも無料で公開中という太っ腹。

胸の内出血のまとめ

①胸一面に内出血が出ている手術は、皮下の広範囲に水平注入法で注入した証拠。

②その注入方法では美乳にはなりにくく胸板状になることが多い(ので、胸の内出血は自慢にならない。寧ろ胸板になりたくなかったら、そのドクターは避けた方がいい)

③脂肪豊胸で皮下に注入するのは、ドクターの意識として、ただ胸部の体積を増やしたいだけ(美乳にならないのに)

④高さを出すには水平注入法ではダメ、乳腺下に大量注入もダメで、垂直注入法(5D注入法)で少量の脂肪で出すのが一番安全に美乳に近づく。

⑤美乳にするには高さの他に下乳と外乳のフレームを広げるのが大事で、それをしているドクターは乳房外の部位にも内出血が出ている

この記事を監修したドクター

銀座3丁目・BANNAI美容クリニック 院長

坂内 誠

保有資格

医学博士/美容外科専門医

経歴
1995 新潟大学医学部医学科卒
新潟大学医学部附属病院 外科勤務
1997 新潟大学医学部大学院外科学1入学
2001 同上卒 医学博士取得
2006 大手美容外科入職
都内大型院の院長を務め、グループ内の年間脂肪豊胸手術件数全国トップを毎年記録
2020 銀座3丁目・BANNAI美容クリニック開設 院長に就任
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