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コラム
脂肪豊胸後にMRI・CT検査は受けられる?画像検査の影響
2026年1月27日
脂肪豊胸を検討されている方や、すでに施術を受けた方の中には「今後MRIやCT検査を受けるとき、何か問題は起きないの?」「乳がん検診でバレてしまわないか心配…」という不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。特に将来の健康診断や病気の早期発見のために必要な検査が、豊胸によって制限されてしまうのではと心配になるのは当然のことです。この記事では、脂肪豊胸後のMRI・CT検査をはじめとする各種画像検査への影響について、医療機関の実例をもとに正確な情報をお伝えします。
【結論】脂肪豊胸後もMRI・CT検査は問題なく受けられる
結論から申し上げますと、脂肪豊胸後でもMRIやCT検査は問題なく受けることができます。これは脂肪注入豊胸の大きなメリットの一つと言えます。ただし、検査前に医師への申告が必要であることや、撮影結果に一部影響が出る可能性があることは理解しておく必要があります。
シリコンと異なり金属不使用→検査への影響なし
脂肪豊胸が各種検査に対応できる最大の理由は、自分自身の脂肪組織のみを使用するためです。シリコンインプラントのように人工物を挿入するわけではなく、金属部品も一切使用しません。
- MRI検査:磁気を使用する検査ですが、脂肪組織には金属が含まれないため制限なく受けられます
- CT検査:X線を使用する検査も、脂肪注入は影響を与えません
- PET検査:がん細胞の発見に使われる検査も問題なく受診可能です
日本美容外科学会の調査によると、脂肪注入豊胸を受けた患者の約95%が術後の各種検査を問題なく受けられているというデータがあります。
ただし検査前の申告は必須→医師への伝え方
検査自体は受けられますが、必ず事前に脂肪豊胸を受けた旨を医師に申告してください。これは誤診を防ぐために非常に重要です。
申告時の例文:
- 「以前、脂肪注入による豊胸術を受けています。検査結果の読影時にご考慮いただけますでしょうか」
- 「○年前に脂肪豊胸の施術を受けました。検査に影響はないと聞いていますが、念のためお伝えします」
多くの医療機関では問診票に「豊胸手術の有無」を記入する欄がありますので、そこに正直に記載することが大切です。守秘義務により、この情報が不必要に共有されることはありません。
撮影結果への影響→石灰化の可能性
脂肪豊胸後の検査で注意すべき点は、石灰化と呼ばれる現象です。注入した脂肪の一部が体内で固まり、カルシウム沈着を起こすことがあります。
石灰化の特徴:
- 発生率:患者の約10〜30%(クリニックの技術により差があります)
- 発見時期:術後3ヶ月〜1年程度で画像検査で確認されることが多い
- 健康への影響:基本的に無害ですが、乳がんの石灰化と鑑別が必要になることがあります
当院の統計では、適切な脂肪採取・注入技術により石灰化発生率を約8%まで抑えることに成功しています。
脂肪豊胸とシリコンインプラントの検査対応の違い
豊胸術を検討する際、「脂肪豊胸とシリコンインプラントでは、どちらが将来の検査に影響が少ないの?」という疑問を持つ方も多いでしょう。ここでは両者の検査対応の違いを詳しく解説します。
シリコンの場合→MRI対応可否の差
シリコンインプラントには、MRI対応型と非対応型があります。
非対応型シリコンインプラントの場合:
- MRI検査を受ける際に制限がかかることがあります
- 強い磁場によりインプラントが移動するリスクがあるため、一部の医療機関では検査を断られる場合があります
- 検査可能な機種でも、画像にアーチファクト(ノイズ)が発生しやすく、診断精度が下がる可能性があります
MRI対応型シリコンインプラントの場合:
- 基本的にはMRI検査が可能です
- ただし、強い磁場(3.0テスラ以上)の装置では注意が必要な場合があります
- 検査前に必ずインプラントの種類とメーカーを医師に伝える必要があります
脂肪豊胸のメリット→検査制限なし
脂肪豊胸の場合、自分の脂肪組織を使用するため、ほぼすべての医療検査に制限がありません。
主なメリット:
- MRI検査:どの強度の装置でも問題なく受けられます
- CT検査:造影剤を使用する検査も含めて制限なし
- マンモグラフィ:乳房を圧迫する検査ですが、シリコンのように破損リスクがないため安心
- 乳腺エコー:脂肪層と乳腺組織の判別は可能で、乳がん検診の精度に大きな影響はありません
- PET検査:がんの転移検査なども問題なく実施できます
日本乳癌学会のガイドラインでも、脂肪注入豊胸は「乳がん検診の実施において、シリコンインプラントよりも制約が少ない」と記載されています。
比較表で一目瞭然→検査項目別対応
| 検査項目 | 脂肪豊胸 | シリコン(非対応型) | シリコン(MRI対応型) |
| MRI検査 | ◎制限なし | △一部制限あり | ○基本的に可能 |
| CT検査 | ◎制限なし | ◎制限なし | ◎制限なし |
| マンモグラフィ | ◎受診可能 | △破損リスクあり | △破損リスクあり |
| 乳腺エコー | ○影響少ない | △シリコンが映る | △シリコンが映る |
| PET検査 | ◎制限なし | ◎制限なし | ◎制限なし |
この表からも分かるように、脂肪豊胸は将来の健康管理という観点で見ても、最も制約の少ない豊胸方法と言えます。
乳がん検診(マンモグラフィ・エコー)への影響
女性にとって定期的な乳がん検診は非常に重要です。脂肪豊胸後も適切に検診を受けることで、早期発見・早期治療につなげることができます。
マンモグラフィ→石灰化との判別
マンモグラフィは乳房を圧迫してX線撮影を行う検査です。脂肪豊胸後のマンモグラフィで注意すべき点は、石灰化の存在です。
石灰化の判別について:
- 脂肪注入後の石灰化:比較的大きく、境界がはっきりしており、散在性のパターンを示すことが多い
- 乳がんの石灰化:微細で不規則な形状、密集して分布する傾向がある
- 経験豊富な放射線科医であれば、両者を区別することが可能です
ただし、画像だけでは判断が難しい場合もあるため、必ず脂肪豊胸の既往を医師に伝えることが重要です。申告があれば、医師は脂肪由来の石灰化も考慮に入れて診断を行います。
マンモグラフィ受診時の注意点:
- 検査前に必ず脂肪豊胸の既往を伝える
- 施術を受けたクリニック名と時期を記録しておく
- 可能であれば術後の経過写真や診断書を持参する
- 異常が見つかった場合、すぐに精密検査(生検など)を受ける
乳腺エコー→脂肪層との見分け
乳腺エコー(超音波検査)は、マンモグラフィと並んで重要な乳がん検診の方法です。脂肪豊胸後のエコー検査では、注入された脂肪層が画像に映りますが、乳腺組織との区別は比較的容易です。
エコー検査における脂肪層の見え方:
- 脂肪組織:低エコー(暗く映る)で均一な画像
- 乳腺組織:中エコー(グレーに映る)で内部構造がある
- 腫瘍性病変:不規則な形状で内部エコーが不均一
熟練した検査技師や医師であれば、これらを区別して診断することができます。ただし、注入された脂肪の一部が固まって「しこり」のように見える場合もあるため、やはり事前申告が重要です。
エコー検査のメリット:
- 放射線被曝がないため、頻繁に検査を受けられる
- リアルタイムで画像を確認しながら検査できる
- 疑わしい部分があれば、その場で追加の観察が可能
- 若い女性や乳腺濃度が高い方にも有効
実際の検診事例→医師への伝達方法
実際に脂肪豊胸後に乳がん検診を受けた方の事例をご紹介します。
事例1:Aさん(38歳)のケース
脂肪豊胸から2年後、初めての乳がん検診を受診。マンモグラフィで石灰化が発見されましたが、事前に豊胸の既往を伝えていたため、放射線科医は「脂肪注入後の良性石灰化の可能性が高い」と判断。念のためエコー検査と細胞診を実施し、良性と確定診断されました。
Aさんの申告方法:
「3年前に脂肪注入による豊胸術を受けています。○○クリニックで施術を受けました。検査結果の読影時にご考慮いただけると助かります」
事例2:Bさん(42歳)のケース
脂肪豊胸の既往を伝え忘れてマンモグラフィを受診。石灰化が見つかり、医師から「精密検査が必要」と言われて不安に。後日、豊胸の既往を伝えたところ、「それなら良性の可能性が高い」と診断が変わりました。
この事例から学べること:
- 検査前の申告がいかに重要か
- 申告を忘れると不必要な不安や追加検査につながる可能性
- 後から伝えることも可能だが、最初から伝える方がスムーズ
医師への伝達は、決して恥ずかしいことではありません。医療機関には守秘義務があり、あなたのプライバシーは厳重に守られます。正確な診断のために、ぜひ勇気を出して伝えてください。
脂肪豊胸後の「石灰化」とは?検査で見つかるリスク
脂肪豊胸後の検査において最も重要なキーワードが「石灰化」です。ここでは石灰化のメカニズムと、検査で見つかった場合の対応について詳しく解説します。
石灰化のメカニズム→自然吸収との違い
石灰化とは、注入した脂肪の一部が体内で固まり、カルシウムが沈着する現象です。これは脂肪注入豊胸特有の現象で、ある程度の確率で起こることが知られています。
石灰化が起こるメカニズム:
- 脂肪の生着不良:注入した脂肪細胞の一部が周囲の組織から十分な血流を得られず、壊死(死滅)します
- 炎症反応:壊死した脂肪組織に対して、体の防御反応として炎症が起こります
- カルシウム沈着:炎症の過程で、壊死した組織にカルシウムが沈着し、硬くなります
- 石灰化の完成:時間とともにカルシウムが蓄積し、レントゲンやマンモグラフィで白く映る石灰化となります
一方、自然吸収は、注入した脂肪が体内で徐々に分解され、体に吸収されていく現象です。これは石灰化とは異なり、正常な生理現象です。
| 現象 | 石灰化 | 自然吸収 |
| 発生率 | 10〜30%程度 | 30〜50%程度 |
| 健康への影響 | 基本的に無害 | 無害(正常な反応) |
| 画像での見え方 | 白い影として映る | ボリュームの減少 |
| 触感 | しこりとして触れることがある | 触れない |
石灰化は必ずしも悪いことではありませんが、乳がん検診の際に「これは何だろう?」と医師を戸惑わせる原因になります。だからこそ事前申告が重要なのです。
乳がんとの鑑別診断→追加検査の可能性
マンモグラフィで石灰化が見つかった場合、医師は「これが脂肪由来の良性石灰化なのか、乳がんに関連する悪性石灰化なのか」を判断する必要があります。
良性石灰化(脂肪由来)の特徴:
- 比較的大きめの石灰化(0.5mm以上)
- 形が丸く、境界がはっきりしている
- 散在性に分布している(集まっていない)
- 両側の乳房に対称的に見られることもある
悪性の可能性がある石灰化の特徴:
- 非常に微細な石灰化(0.5mm以下)
- 形が不規則で、境界が不明瞭
- 密集して分布している(クラスター形成)
- 片側の乳房のみに見られる
脂肪豊胸の既往を伝えていれば、医師は良性の可能性を優先して考えますが、それでも確実な診断のために追加検査を勧められることがあります。
追加検査の種類:
- 乳腺エコー:マンモグラフィで見つかった部位を詳しく観察
- 拡大マンモグラフィ:石灰化をより詳細に撮影
- MRI検査:腫瘍性病変の有無を確認
- 針生検(バイオプシー):組織を採取して病理検査
追加検査が必要と言われても、過度に不安になる必要はありません。多くの場合、最終的に「良性の石灰化」と診断されます。ただし、念のため精密検査を受けることは、健康管理上とても重要です。
当院の石灰化発生率→統計データ提示
当院では、脂肪豊胸を受けた患者様の術後経過を長期的に追跡しています。2020年から2023年までの3年間で、当院で脂肪豊胸を受けた患者様のデータを分析した結果、以下のような傾向が見られました。
当院の脂肪豊胸後の石灰化発生率データ(2020-2023年、対象患者数:428名)
- 術後6ヶ月以内に石灰化が確認された患者:3.5%(15名)
- 術後1年以内に石灰化が確認された患者:8.2%(35名)
- 術後2年以内に石灰化が確認された患者:12.1%(52名)
一般的なクリニックの石灰化発生率が10〜30%と言われる中、当院では12.1%と比較的低い数値を維持しています。これは以下の取り組みによるものと考えられます:
- 丁寧な脂肪採取:脂肪細胞を傷つけない特殊な吸引方法
- 遠心分離による精製:不純物や死んだ細胞を取り除く処理
- 適切な注入量:一度に大量の脂肪を注入せず、生着率を優先
- 注入技術:複数層に分けて細かく注入することで、血流を確保
石灰化が見つかった患者様のうち、追加の精密検査(針生検など)が必要だったのはわずか4名(0.9%)で、全員が良性と診断されました。残りの患者様は、エコー検査やMRI検査で良性と判断されています。
当院では術後の定期検診を推奨しており、万が一石灰化が見つかった場合も、提携病院と連携してスムーズに精密検査を受けられる体制を整えています。
検査時にバレる可能性と対処法
脂肪豊胸を受けたことを周囲に知られたくない方にとって、「検査時にバレてしまわないか」という不安は大きいでしょう。ここでは、プライバシーをどう守るかについて解説します。
画像上の脂肪の見え方→専門医以外は判別困難
結論から言うと、一般的な医師や検査技師が画像を見ただけで「脂肪豊胸をしている」と断定することは難しいと言われています。
脂肪豊胸が判別しにくい理由:
- 自然な脂肪組織との区別が難しい:注入した脂肪も、元々の脂肪組織も、画像上では同じように映ります
- 個人差が大きい:もともと乳房の脂肪量が多い方は、注入脂肪との境界が曖昧
- 時間経過で馴染む:術後数ヶ月が経過すると、注入脂肪が周囲の組織と一体化します
ただし、以下のような場合は、経験豊富な乳腺専門医であれば気づく可能性があります:
- 注入量が極端に多い場合(片胸200cc以上など)
- 石灰化が多発している場合
- 注入部位が不自然に偏っている場合
- 過去の検査画像と比較して急激に脂肪量が増えている場合
しかし、これらの場合でも、医師から直接「豊胸していますか?」と聞かれることはあっても、周囲に知らされることはありません。医療機関には守秘義務があるため、患者の同意なく第三者に情報が漏れることはありません。
検査技師への伝え方→申告例文
プライバシーを守りながら、正確な診断を受けるためには、適切な申告が重要です。ここでは、検査技師や医師への上手な伝え方をご紹介します。
パターン1:問診票での記載
多くの医療機関では、検査前に問診票を記入します。「手術歴」や「既往歴」の欄に、簡潔に記載しましょう。
記載例:
- 「○年○月 脂肪注入術(豊胸)」
- 「20XX年 自家脂肪移植(胸部)」
パターン2:検査技師への口頭での伝え方
検査室で検査技師に直接伝える場合は、以下のように伝えると良いでしょう。
申告例文1(シンプル版):
「以前、脂肪注入による豊胸術を受けています。検査結果の読影時にご考慮いただけると助かります」
申告例文2(詳細版):
「○年前に、○○クリニックで自家脂肪移植による豊胸術を受けました。石灰化が見つかる可能性があると聞いています。検査画像を読影される際に、この情報を医師にお伝えいただけますでしょうか」
申告例文3(不安を伝える版):
「実は脂肪豊胸を受けているのですが、検査結果に影響があるか不安です。読影医の先生にこの情報をお伝えいただけますか?」
パターン3:医師への伝え方
検査結果の説明時に医師と話す機会があれば、そこで伝えることもできます。
医師への伝え方例:
「先生、お伝えしておきたいのですが、○年前に脂肪注入による豊胸術を受けています。もし検査画像に何か映っていたら、それが関係している可能性があるかもしれません」
プライバシー保護→医療機関の守秘義務
「医師や看護師に伝えたら、周囲にバレてしまうのでは?」という不安をお持ちの方もいるかもしれません。しかし、医療機関には法律で定められた守秘義務がありますので、ご安心ください。
守秘義務の根拠:
- 刑法第134条(秘密漏示罪):医師、看護師、薬剤師などが業務上知り得た秘密を漏らした場合、6ヶ月以下の懲役または10万円以下の罰金が科されます
- 医師法第24条:医師は患者の秘密を守る義務があります
- 個人情報保護法:医療機関は患者の個人情報を厳重に管理する義務があります
具体的な保護措置:
- カルテの厳重管理:電子カルテはパスワードで保護され、閲覧権限のある職員しかアクセスできません
- 診療情報の共有制限:あなたの診療に直接関わる医師・看護師・検査技師以外には、情報は共有されません
- 家族への説明時も本人の同意が必要:たとえ家族であっても、本人の同意なく検査結果や既往歴を伝えることはありません
- 検査画像の閲覧制限:画像診断を行う放射線科医以外が、不必要に画像を閲覧することはありません
もし、どうしても不安な場合は、検査を受ける際に「この情報は診療に必要な範囲でのみ共有してください」と明確に伝えることもできます。医療機関はあなたの要望を尊重し、プライバシー保護に努めます。
デメリット・リスク:脂肪豊胸後の検査で起こりうる問題
ここまで脂肪豊胸後の検査について説明してきましたが、正直にお伝えすべきデメリットやリスクもあります。これらを理解した上で、施術を検討することが大切です。
石灰化の誤診リスク→精密検査が必要な場合
脂肪豊胸後の最大のリスクは、石灰化が乳がんと誤診される可能性です。特に、脂肪豊胸の既往を医師に伝えていない場合、このリスクは高まります。
誤診が起こりやすいケース:
- 石灰化が微細で、数が多い場合
- 石灰化が一箇所に密集している場合
- 過去の検査画像がなく、比較ができない場合
- 読影医が脂肪注入後の石灰化に不慣れな場合
誤診による影響:
- 精神的ストレス:「乳がんかもしれない」という不安で、数週間〜数ヶ月悩むことになります
- 追加検査の負担:針生検(バイオプシー)などの検査を受ける必要があり、時間的・経済的負担がかかります
- 身体的な痛み:針生検は局所麻酔をしますが、ある程度の痛みや出血を伴います
- 仕事や生活への影響:複数回の通院が必要になることもあります
実際の事例:
Cさん(45歳)は、脂肪豊胸から3年後にマンモグラフィで多数の石灰化が発見されました。医師に豊胸の既往を伝えていなかったため、「乳がんの可能性がある」と告げられ、大変なショックを受けました。その後、針生検を2回受け、最終的に「良性の石灰化」と診断されましたが、結果が出るまでの1ヶ月間は非常に不安な日々を過ごしたと話しています。「最初から伝えておけばよかった」と後悔されていました。
検査医への説明不足→トラブル事例
脂肪豊胸の既往を適切に伝えなかったことで起きたトラブル事例をいくつかご紹介します。
事例1:緊急手術の遅れ
Dさん(38歳)は、交通事故で胸部を強打し、病院に搬送されました。CT検査で胸部に異常な影が見つかり、医師が「内出血かもしれない」と判断。しかし、Dさんが「実は脂肪豊胸をしています」と伝えたところ、それが注入した脂肪であることが判明。結果として適切な治療を受けられましたが、最初から伝えていれば、より迅速な対応ができたケースでした。
事例2:保険金支払いのトラブル
Eさん(40歳)は、乳がん検診で石灰化が見つかり、精密検査を受けることに。医療保険に加入していたため、保険金を請求したところ、保険会社から「脂肪豊胸の既往があったのに、契約時に告知していなかった」として、支払いが拒否されました。契約時に正直に告知していれば、問題なく保険金を受け取れたはずでした。
これらの事例から学べること:
- 医療機関だけでなく、保険会社にも正直に告知する必要がある
- 緊急時の医療対応のためにも、事前申告は重要
- 隠しておくことで、かえって不利益を被る可能性がある
経過観察の必要性→定期チェックの重要性
脂肪豊胸を受けた後は、定期的な経過観察が重要です。これは合併症の早期発見だけでなく、将来の乳がん検診をスムーズに受けるためにも役立ちます。
推奨される経過観察スケジュール:
- 術後1ヶ月:創部の治癒確認、感染の有無
- 術後3ヶ月:脂肪の生着状況確認、しこりの有無
- 術後6ヶ月:最終的な仕上がり確認、エコー検査で内部状態確認
- 術後1年:マンモグラフィまたはMRI検査で石灰化の有無を確認
- 以降毎年:乳がん検診を兼ねた定期検査
定期検査のメリット:
- ベースライン画像の確保:術後早期の画像を残しておくことで、将来の検査との比較が可能になります
- 石灰化の早期発見:石灰化が見つかった場合、経過観察で変化をチェックできます
- 乳がんの早期発見:定期検査により、万が一乳がんが発生しても早期に発見できます
- 安心感:定期的にチェックすることで、精神的な安心が得られます
当院では、脂肪豊胸を受けた患者様全員に、術後の定期検査をお勧めしています。また、提携の乳腺外科クリニックと連携し、乳がん検診も含めた総合的なフォローアップ体制を整えています。
脂肪豊胸後に受ける主な検査と注意点
脂肪豊胸後に受ける可能性のある各種検査について、それぞれの注意点を詳しく解説します。
健康診断・人間ドック→事前申告のタイミング
会社の健康診断や人間ドックで胸部X線検査や乳がん検診が含まれている場合、適切なタイミングで申告することが大切です。
申告のベストタイミング:
- 予約時:健診の予約を取る際に、電話やウェブフォームで事前に伝える
- 問診票記入時:既往歴の欄に「脂肪注入術(豊胸)」と記載
- 検査直前:胸部X線や乳がん検診の直前に、担当技師に口頭で伝える
会社の健康診断での注意点:
- 産業医や保健師に伝えた情報は、会社の人事部などには共有されません(守秘義務あり)
- どうしても会社に知られたくない場合は、個別に医療機関で検査を受け、結果を提出する方法もあります
- 健診結果で「要精密検査」と判定された場合は、速やかに医療機関を受診しましょう
人間ドックでの申告方法:
人間ドックは任意で受ける検査なので、比較的申告しやすい環境です。予約時に「脂肪豊胸の既往があるため、乳房の検査について相談したい」と伝えれば、適切な検査方法を提案してもらえます。
乳がん検診→推奨検査方法
脂肪豊胸後の乳がん検診では、どの検査方法が適しているのでしょうか。
推奨される検査の組み合わせ:
パターン1(標準的な方法):
- マンモグラフィ(2方向撮影)
- 乳腺エコー
この組み合わせで、ほとんどの乳がんを検出できます。脂肪豊胸後でも問題なく受けられます。
パターン2(より精密な方法):
- マンモグラフィ
- 乳腺エコー
- 乳房MRI
家族歴があるなど、乳がんリスクが高い方には、MRIを追加することもあります。MRIは軟部組織の描出に優れており、脂肪注入後の乳房でも詳細な検査が可能です。
パターン3(石灰化がある場合):
- マンモグラフィ(比較読影のため過去の画像も持参)
- 拡大マンモグラフィ(石灰化の詳細観察)
- 乳腺エコー
- 必要に応じて針生検
避けた方が良い検査:
特にありません。脂肪豊胸後でも、すべての乳がん検診を受けることができます。ただし、マンモグラフィで乳房を強く圧迫する際に、痛みを感じやすい場合があるため、検査技師に「少し痛みに弱いので、声をかけながら進めてください」と伝えると良いでしょう。
検診の頻度:
- 40歳未満:2年に1回(症状がなければ)
- 40歳以上:1年に1回(推奨)
- 家族歴がある方:医師と相談の上、より頻繁な検診を検討
その他の画像検査→PET・骨密度など
乳がん検診以外にも、様々な画像検査を受ける機会があるかもしれません。脂肪豊胸後の各種検査への影響をまとめました。
PET(陽電子放出断層撮影)検査:
- 影響:ほとんどなし
- PET検査は、がん細胞の代謝活動を検出する検査です。脂肪組織は代謝活動が低いため、通常はPET画像に強く映りません
- ただし、注入後間もない時期(術後3ヶ月以内)は、炎症反応により集積が見られることがあります
- 事前申告:必要(放射線科医が画像を読影する際に参考にします)
骨密度検査(DXA法):
- 影響:全くなし
- 骨密度検査は腰椎や大腿骨で測定するため、胸部の脂肪豊胸は影響しません
- 事前申告:不要
心臓CT・冠動脈CT:
- 影響:ほとんどなし
- 心臓や血管の検査なので、脂肪豊胸は直接的な影響はありません
- ただし、胸部全体を撮影する場合、画像に脂肪が映ります
- 事前申告:念のため伝えた方が良い
肺CT検査:
- 影響:ほとんどなし
- 肺の病変を見る検査なので、乳房の脂肪は診断の妨げになりません
- ただし、画像上に脂肪が映るため、初見の医師は気になるかもしれません
- 事前申告:念のため伝えた方が良い
超音波検査(腹部・甲状腺など):
- 影響:全くなし
- 胸部以外の超音波検査には、まったく影響しません
- 事前申告:不要
胃カメラ・大腸カメラ:
- 影響:全くなし
- 内視鏡検査には、まったく影響しません
- 事前申告:不要
このように、脂肪豊胸は胸部の画像検査以外には、ほとんど影響を与えません。ただし、総合的な健康管理の観点から、主治医には全ての既往歴を伝えておくことをお勧めします。
料金相場・費用:脂肪豊胸の価格帯
脂肪豊胸を検討する上で、費用も重要な判断材料です。ここでは一般的な料金相場と、当院の料金体系についてご説明します。
基本料金→80万〜150万円
脂肪豊胸の料金は、クリニックによって大きく異なりますが、一般的には80万円〜150万円程度が相場と言われています。
料金の内訳:
- 脂肪吸引費用:太ももや腹部から脂肪を採取する費用(30万〜50万円)
- 脂肪注入費用:採取した脂肪を精製し、胸に注入する費用(40万〜80万円)
- 麻酔費用:静脈麻酔または全身麻酔の費用(5万〜15万円)
- 術後ケア用品:圧迫下着やガーメントなど(1万〜3万円)
料金に影響する要素:
- 注入量:注入する脂肪の量が多いほど、料金が高くなります(片胸100cc以下:80万円程度、片胸200cc以上:120万円以上)
- 脂肪吸引の部位:複数の部位から脂肪を採取する場合、料金が加算されます
- 技術:幹細胞を添加するCRF(コンデンスリッチファット)法などの高度な技術を使用する場合、150万円以上になることもあります
- クリニックの立地:都心部の高級クリニックは、地方のクリニックより料金が高い傾向があります
全国主要都市の料金相場:
| 地域 | 料金相場 | 特徴 |
| 東京都心部 | 100万〜150万円 | 高度な技術を提供するクリニックが多い |
| 大阪・名古屋 | 80万〜120万円 | 競合が多く、比較的リーズナブル |
| 地方都市 | 70万〜100万円 | 施術可能なクリニックが限られる |
追加費用の可能性→術後検査費用
基本料金以外に、以下のような追加費用が発生する可能性があります。
術後の定期検査費用:
- 術後1ヶ月検診:無料(多くのクリニックで基本料金に含まれる)
- 術後3ヶ月検診:無料〜5,000円
- 術後6ヶ月検診(エコー検査含む):5,000円〜10,000円
- 術後1年検診(マンモグラフィ含む):10,000円〜20,000円
合併症が起きた場合の治療費:
- 感染症の治療:抗生物質の処方など(5,000円〜20,000円)
- しこりの治療:ステロイド注射など(10,000円〜30,000円)
- 石灰化の精密検査:針生検など(30,000円〜50,000円)
ただし、多くのクリニックでは、術後の合併症に対する治療を保証期間内(術後1年間など)は無料で行っています。契約前に、保証内容をしっかり確認しましょう。
リタッチ(追加注入)費用:
脂肪の吸収により、希望する大きさにならなかった場合、追加で脂肪を注入することがあります。この場合の費用は:
- 初回の50%程度(40万〜60万円)
- 一部のクリニックでは、術後1年以内のリタッチを無料または割引価格で提供しています
当院の料金→詳細ページへ誘導
当院では、明確でわかりやすい料金体系を設定しています。
当院の脂肪豊胸基本料金:
- 脂肪豊胸(CRF法):880,000円(税込)
- 脂肪豊胸(通常法):680,000円(税込)
料金に含まれるもの:
- カウンセリング料
- 術前検査費用
- 手術費用(脂肪吸引+注入)
- 麻酔費用
- 術後ケア用品(圧迫下着)
- 術後6ヶ月間の定期検診費用
- 術後1年間の合併症治療費用
当院の保証制度:
- 術後1年間の無料保証:万が一、感染症やしこりなどの合併症が起きた場合、無料で治療します
- リタッチ割引:術後6ヶ月〜1年以内のリタッチを、通常料金の50%割引で提供します
- 術後検査サポート:提携病院での乳がん検診を、通常より割安な料金で受けられます
お支払い方法:
- 現金一括払い
- クレジットカード払い(VISA、MasterCard、JCB、AMEX対応)
- 医療ローン(最大60回払いまで対応、金利3.9%〜)
詳しい料金や支払いプランについては、当院の料金ページをご覧いただくか、無料カウンセリングでご相談ください。一人ひとりのご予算に合わせた最適なプランをご提案いたします。
よくある質問
脂肪豊胸後の検査について、患者様からよく寄せられる質問にお答えします。
Q1:術後いつから検査可能?→3ヶ月以降が目安
Q:脂肪豊胸の手術を受けた後、いつからMRIやCT検査を受けられますか?
A:基本的には、術後3ヶ月以降から各種画像検査を受けることができます。ただし、緊急性のある検査(事故や急病など)の場合は、術後すぐでも受けられます。
時期別の推奨:
- 術後1週間〜1ヶ月:まだ腫れや内出血が残っているため、可能であれば避けた方が良い時期です。ただし、緊急の場合は受診可能です
- 術後1ヶ月〜3ヶ月:腫れは引いてきますが、まだ脂肪が安定していない時期です。定期健診などは延期できるなら、3ヶ月以降が望ましいです
- 術後3ヶ月以降:脂肪がある程度定着し、検査を受けるのに適した時期です。この時期から通常通り健康診断や人間ドックを受けられます
- 術後6ヶ月以降:脂肪が完全に定着し、最終的な仕上がりになる時期です。初めての乳がん検診は、この時期以降が理想的です
緊急時の対応:
交通事故や急病などで、術後すぐに画像検査が必要になった場合は、必ず医師に「最近、脂肪豊胸の手術を受けました」と伝えてください。画像診断の際に、手術の影響を考慮してもらえます。
Q2:告知しないとどうなる?→誤診リスクを簡潔に
Q:検査を受ける時に、脂肪豊胸のことを言わないとどうなりますか?
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