シリコンバックによる豊胸手術は一生ものか? シリコンバック豊胸 その後を考える①
シリコンバック取り出しと同日脂肪豊胸手術
破損したシリコンバックの写真
【脂肪注入豊胸ブログ】
シリコンバックによる豊胸手術があります。
一度にかなり大きく出来ることや、価格が比較的安価だというメリットもありますが、
形あるものはいつかは壊れます…。永久なんてことはありません。
どんなに丁寧に挿入しようとも、経年劣化は免れることはできません!
ですから、シリコンバックで一度大きく出来たとしても、早くて10年以内、遅くてもいずれ入れ替え手術をしなければいけない時が必ず来ます。
シリコンバック豊胸は一生もの、ということではないのです!
また2019年に、シリコンバックの発がん性(BIA-ALCL)のリスクが報告され、それがきっかけという人もいて
当院で過去に他院で入れたシリコンバックを取り出して脂肪豊胸手術を希望して来院する方が毎月のようにいらっしゃいます…。
それで実際に取り出してみると、写真のように破損して中身のシリコンジェルが飛び出しているケースもよくあります。
変異原性(発がん性)がある物質ですし、その場合も可及的に洗浄しますが…。
売り文句としては、
最近は膜の強度が増したから破れにくくなったとか、
破れても被膜からシリコンジェルが飛び出さないとか言いますが、
例え飛び出さなくても、身体の体液との接触が問題なのであり、それを100%阻止する方法はないですよね?
シリコンバックを取り出す時、シリコンバックが破れていなくても、被膜内にとろーりとした液体があり、
”恐らくリンパ球などが浸潤してきて、反応しているんだろうな?”
ということもよくあります。
シリコンバックによる豊胸手術を否定する訳ではありませんがー。
もし自分が大切な人に豊胸するのであれば、脂肪豊胸手術しかおすすめしませんし、
また自分にご縁があった大切な患者さまも同様なので、当院では脂肪豊胸しか取り扱っておりません…。
このブログを執筆したドクター
銀座3丁目・BANNAI美容クリニック 院長
坂内 誠
保有資格
医学博士/美容外科専門医経歴
-
1995
新潟大学医学部医学科卒
新潟大学医学部附属病院 外科勤務 - 1997 新潟大学医学部大学院外科学1入学
- 2001 同上卒 医学博士取得
-
2006
大手美容外科入職
都内大型院の院長を務め、グループ内の年間脂肪豊胸手術件数全国トップを毎年記録 - 2020 銀座3丁目・BANNAI美容クリニック開設 院長に就任