シリコンバックで豊胸をしたら、サイズも一生ものか? シリコンバック豊胸 その後を考える②
300ccのシリコンバックを入れたのに200cc分しか大きくなっていない?
実はシリコンバックの下では恐ろしいことが!
よく、シリコンバックは破れない限り、小さくなるはずがない!一度シリコンバック豊胸をすれば、サイズは一生もの!
いくらでも大きく出来るし、大きくなったら脂肪豊胸みたいに吸収されて小さくなることはない!
とか言っている人がいますが、果たして本当でしょうか? ここでシリコンバック豊胸のその後を考えてみましょう!
当院では毎月のようにシリコンバック取り出しと同日脂肪豊胸手術を承っておりますが、
シリコンバックを取り出したお胸を見ると、シリコンバックの形に綺麗に凹んでいることも、よくあります。
写真は、シリコンバックを取り出した直後の右胸で、正面と斜めからの角度で撮ったものです。
窪んでいるのがわかりますか?
乳腺下や大胸筋下、もしくは大胸筋膜下にシリコンバックという塊を挿入して長期間圧力がかかるのは、
皮膚方向だけでなく肋骨方向にも同様なんですね。
そうすると、骨は硬いので影響しない、何にも変わらないと思うかもしれませんが、
毎日骨の細胞も入れ替わりますから、シリコンバックに押されている部分は、
その圧力から逃れるべく、少しずつ身体の中に逃げて骨を再生していきます。
そうすると、写真のように丁度シリコンバックの形に凹んだ肋骨が出来上がるのです…。
このように、シリコンバックが入った土台(肋骨)が地盤沈下してきますから、
シリコンバック豊胸の大きさも永遠ではなく、徐々に沈んで小さくなることもあるわけです。
こうなると、脂肪でバストを作り替えようとしても、バックを入れる前の状態よりも低い状態からスタートしますから、なかなか大きく出来ないこともよくあります。
一番窪んでいた方は、脂肪を100ccくらい注入してやっと肋骨が平らになりましたから、
仮にMotivaを乳腺下に300cc挿入していたとしたら100cc沈んでいますから、
300-100=200cc分しか大きくなっていないことになりますね。
これが現実ですので、シリコンバックの大きさは、例え破損していなくても小さくなることもあり、永久ではないことを覚えておいて下さいね。
このブログを執筆したドクター
銀座3丁目・BANNAI美容クリニック 院長
坂内 誠
保有資格
医学博士/美容外科専門医経歴
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1995
新潟大学医学部医学科卒
新潟大学医学部附属病院 外科勤務 - 1997 新潟大学医学部大学院外科学1入学
- 2001 同上卒 医学博士取得
-
2006
大手美容外科入職
都内大型院の院長を務め、グループ内の年間脂肪豊胸手術件数全国トップを毎年記録 - 2020 銀座3丁目・BANNAI美容クリニック開設 院長に就任