COLUMN

〜医師監修〜脂肪豊胸に関するコラム

脂肪注入豊胸の技術レベル と BANNAI式オリジナル3D注入法について

バストの膨らませ方に、ドクターによる上手下手ってあるの?

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脂肪豊胸手術とは、ご自分の脂肪を取ってきてお胸に注入する手術ですね。

だから、

”そんなの簡単!中に脂肪を入れるんだから、入れた脂肪の体積分だけバストが膨らむに決まってるじゃない?”

と思う方、甘いです!

例えば風船のように、中が空っぽで何もくっついている部分がないのなら、入れた分だけ簡単に膨らみますが、人間の身体(お胸)の場合はそうはいきません!

皮膚と乳腺、乳腺と大胸筋などはガッチリとくっついていて、そのままではどんなに入れても、なかなか膨らんでこないんです!しかも思った通りの形になんて!

自分が最初に美容外科に入ってお胸の手術を担当したのはヒアルロン酸豊胸で、思ったより膨らまなくて

こんなはずじゃない!

と焦ったことがあります💦

(これも特に指導もされず、ただこうやって入れるんだよ、と言われただけですし、全部経験して自力で習得せざるを得ないわけですね)

実はそれでも、これがまだ硬いヒアルロン酸ならまだ膨らみますが(ヒアルロン酸って硬いんですよ!全然ぷにぷにじゃないです!)、

柔らかい脂肪になると、全然膨らまない💧

ここでは、自分がそうだったことを振り返りつつ、美容外科医の脂肪豊胸手術でバストを膨らませる技術レベルについて解説しようと思います。

ベッドシーツ理論とは?

先程、乳腺はそれより浅い層では皮膚と、それより深い層では大胸筋とがっちり癒着しているので、脂肪のように柔らかいものを入れても、なかなか膨らんでこない、と言いました。

これは、例えばホテルのベッドに入る時ってシーツが織り込まれていて、そのままだとなかなか潜り込めないですよね?

これが癒着ががっちりとして、なかなか入らない、膨らまない状態です。

こんな時、あなたならどうしますか?

一度織り込まれたシーツを外して、掛け布団をバサッとしませんか?

はい!これが乳腺の癒着を剥がした状態です。

脂肪豊胸手術も、このシーツをバサッとするのと同じ事が、脂肪でバストを大きくするのに大事な訳ですね。

このことを自分は

ベッドシーツ理論

と呼んでいます。

つまり脂肪豊胸手術では、このベッドシーツ理論を理解してシーツをバサッとするテクニックがないと、柔らかい脂肪をいくら注入しても、なかなか大きくならないんですねー。

それでも無理に注入しようとしても、なかなか入って行きませんし、仮に無理に押し込めたとしても、パンパンになって内部の圧力が上がると脂肪細胞たちは圧力で死んでしまいますから、結局定着して残ることはありません。

このベッドシーツ理論を知り、それを突破する技術と経験によってドクターのレベルが決まってくるのです!

また対外式の皮膚拡張器(陰圧にして皮膚を伸ばすしくみ)もありますが、ベッドシーツ理論さえ突破出来る技術があれば、そんなものは要りません。

それでは、自分の経験を踏まえ、以下どんなレベルがあるか見ていきましょう!

レベル0 脂肪を注入してもバストが膨らまない

これはベッドシーツ理論の壁を超えられないレベルで、脂肪を入れても効率よく膨らますことが出来ません。

このレベルは脂肪豊胸手術をやり始めの経験が浅いドクターに多く、また慣れてないドクターは、

はっきり言って患者様の手術を担当してはいけないレベル

です。

このレベル0に当たらないためには、きちんと症例写真を調べてドクターで選ぶのが重要になります。

レベル1 脂肪を入れたら入れただけ、きちんと大きくできる

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ベッドシーツ理論のレベルをクリアし、一応脂肪を入れたら入れただけ大きく出来るのがレベル1です。

ただ、まだこのレベルでは

脂肪細胞をたくさん入れないと大きくすることが出来ない

という限界があります。(入れなきゃ大きくならないだろー?というけどレベルが上がるとそうでもないのです!)

また、元々のバージスラインを変えてバストのフレームを大きくすることは出来ないので、

下乳を伸ばせない

ですし

外乳を作ることも出来ない

ので、入れた分ある程度の高さは出せるけどデコルテが不用意に盛り上がったマッチョな胸になるリスクがあります。(この場合は、お世辞にも鳩胸とも言えず、乳首も大体が下を向きます!)

ですからレベル1の場合はここに落とし穴があり、出来るだけ大きく見せかけようと片側300ccとかを超えて入れると形が不自然で不恰好になったり、直後は大きく出来ますが、結局、定着出来ないのでいずれ小さくなってしまいます。

それだけならまだいいですが、定着しなかった脂肪がしこりになったり、脂肪壊死を起こして熱を出したりして、結局は洗浄して除去しないといけなくなる危険もありますから、脂肪の注入量を妥当(現在のところ上限は片側250cc前後までと考えられています)にしているドクターを選ぶのが、身を守るためには大事になります。(写真が巨大なしこりが沢山出来ていたケースです)

脂肪豊胸で1回で3カップアップ、4カップアップは無理!(2回とか3回とか繰り返す必要がある)ですから、その様に謳っているドクターは脂肪の大量注入を常習化して大変危険なので避ける方が安全ですよ。

レベル2 バージスラインを広げて下乳や外乳を新しく作り高さも出せる

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いわゆる豊胸手術で美乳にする場合は、

お胸のフレーム(バージスラインや下乳・外乳)を新しくサイズアップしたものに作り替えないといけません!

この変化が、自然にバストが成長した変化を忠実に再現できるので!

つまり

レベル2じゃないと美乳とは程遠い、不自然な豊胸結果になってしまいます💧

これを解決する方法として生まれたのが、BANNAI式オリジナル3D注入法です。(この方法以外でレベル2に到達するのはかなり難しいと考えています)

BANNAI式オリジナル3D注入法とは?

学会発表
レベル2の脂肪豊胸手術を行うための、恐らく唯一の方法! この注入方法なくして美乳は作れないと考えています。

BANNAI式オリジナル3D注入法なら、ベッドシーツ理論を突破しながら脂肪を注入し、美乳をつくることが出来ます!

その秘密は、自分が15年程前から脂肪豊胸手術用に開発改良を重ねてきた曲がったカニューレを使用することにあります。

これによって下乳や外乳を作ってバージスラインを新しく作り変えることが出来ますし、バストの高さも出すことが出来るのです。

2019年に美容外科学会のシンポジウムでオリジナルな手術方法として発表させて頂きました。

レベル3 脂肪の注入量が少なくても大きく作ることができる

布施屋のコピー
レベル2の技術があると、あとは経験を積むことによってレベル3に到達することが出来ます。

このレベル3に達すると、少ない脂肪でも3D注入法で上手に脂肪を分散させて注入することによって、効率的に大きくすることが可能になるのです。

例えば、現在自分の脂肪豊胸手術では、片胸200〜250cc程度の注入量ですが(レベル3)、昔の自分は同じ大きさのバストを作るのに300cc以上の注入量が必要でした(レベル2)。

この辺りは、痩せて脂肪が少ない人の依頼をたくさんこなしてるうちに、経験によって気づいたらレベル3になっていました。

こうなると痩せた人でも少ない脂肪で効果的にバストアップできますし、たくさん注入せずに大きく出来るので相対的にしこりのリスクを下げることにもつながり、一石二鳥です。

ちなみに痩せ型で脂肪豊胸手術できる最大のコツは、脂肪吸引でねこそぐ技術よりも少ない脂肪でバストを大きくできる技術の方が100倍大事です。

曲がったカニューレを使えば、レベル2や3の手術ができるか?

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いやいや、そんな簡単ではないです!

確かに曲がったカニューレはレベル2以上の手術をするための必要条件ですが十分条件ではありません!

道具を使いこなす経験ノウハウが伴わないと絶対に不可能です!

例えば

どこから脂肪を注入するか?

3D注入法のコンセプトはなにか?

どのようにカニューレを操作するか?

どこに、どのくらい脂肪を注入するか?

仮に同じカニューレをつくっても、

指導なしで自分の15年3000件の経験に並ぶことは無理

でしょ?

写真は、他院で3D注入法をすすめられて手術したら乳首も下を向いて変なバストになり、修正目的に当院にご来院されたケースです。

例え同じ様な曲がったカニューレを使用しても、下乳や外乳を作り変えることが出来ずに、美乳とは程遠く、しょんぼりしたバストになってしまっています。(この後自分が修正オペをしてアンダーを2cm下げました。これで大分美乳に近づくでしょう)

しかも自分とは違いかなり大量に脂肪を注入しているようなので、3D注入法のやり方を知らずに大きなしこりが出来なければいいですが…。

これ以外にも、自分が学会発表やSNSで発信して以来、

3D注入法のコンセプトを全く理解していないで曲がったカニューレを使っているといっているクリニックを散見していたり(写真でカニューレを見る限り曲がっているのだけは同じですが頭の中が2Dなのがバレバレ)

真似して曲がったカニューレを作ってみたけど、上手く出来ないから手術を見学させてくれと問い合わせがあったり(勝手にパクっておいて、上手くいかないから手術を見学させてくれって…。どうなんですかねー?)

少し考えればわかると思いますが、

曲がったカニューレを使っているから美乳が出来るわけではない

ので、しっかりと

症例写真でドクターの技量をチェック

しましょう!

それが脂肪豊胸手術で失敗したと後悔しないためにすべき最低限の努力です。

まとめ

脂肪豊胸手術で美乳を作るには、レベル2以上のドクターが好ましい。

レベル2以上の手術をするためには、BANNAI式オリジナル3D注入法による手術でないと難しい。

これを模して曲がったカニューレなら同じことが出来るわけではなく、コンセプトを理解し、カニューレの使い方を始めテクニックを会得しないと不可能!

このコラムを監修したドクター

院長 坂内誠
銀座3丁目・BANNAI美容クリニック 院長 坂内 誠

保有資格

医学博士/美容外科専門医

経歴

  • 1995 新潟大学医学部医学科卒
    新潟大学医学部附属病院 外科勤務
  • 1997 新潟大学医学部大学院外科学1入学
  • 2001 同上卒 医学博士取得
  • 2006 大手美容外科入職
    都内大型院の院長を務め、グループ内の年間脂肪豊胸手術件数全国トップを毎年記録
  • 2020 銀座3丁目・BANNAI美容クリニック開設 院長に就任

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