豊胸の種類について
豊胸しようかな・・・? でも種類が多くて迷うから、おすすめの手術を教えて!
現在、美容外科業界にある豊胸の種類について、プロが比較解説!
もうちょっとバストが大きかったらな・‥。でも豊胸手術といっても、一体どんな種類があるんだろう・・・?
ということで、全くの初心者だと、そもそも豊胸手術にはどういったものがあるのか?
また、その違いや比較についてなんて、なかなかわからないですよね?
そんな方のために、現在美容外科業界にある豊胸治療の種類について比較分類してみましたので、少しでも参考にして頂けたら幸いです。
まず現在、業界にある(生き残っている?)豊胸手術の種類としては、主に
①脂肪豊胸、②シリコンバック(インプラント)豊胸、③ヒアルロン酸豊胸、④ロスデライン(アクアフィリング)豊胸、⑤血液豊胸、⑥なんとか再生豊胸の類
などが挙げられます。
では一体、自分にはどの豊胸治療が合っているの・・・?
ということで、いろんな切り口でこれらを分類してみましょう!
①切る豊胸か、切らない豊胸か?
ご自分の大切なお身体ですから、出来ればメスは入れたくないですよね? 出来れば注射(注入系)ですむ、切らない豊胸はどれかしら・・・?
ということで、メスで切る豊胸か?、切らない豊胸(注射ですむ、注入系)か?で、これらを分類してみますね。
●切る豊胸・・・シリコンバック豊胸
●切らない豊胸・・・脂肪豊胸、ヒアルロン酸豊胸、ロスデライン(アクアフィリング)豊胸、血液豊胸、なんとか再生豊胸の類
ということで、メスで切って手術する豊胸手術はシリコンバック豊胸のみ!ということになり、他は注射をはじめとした注入系の豊胸手術になります。
シリコンバック豊胸は異物を身体に挿入するわけですし、メスで数センチは切りますから、一番ハードルが高い豊胸手術ですね。
②自分の組織か?、自分の組織以外のものか?
やはり大事なご自分の身体ですから、出来れば異物は入れたくない!というのが普通の感覚ですよね?
今度は異物(自分の組織以外)を使用するか、そうではないか(自分の組織を使うか?)で豊胸の種類を分類してみますね。
●異物(自分の組織以外)を使用する豊胸術・・・シリコンバック豊胸、ヒアルロン酸豊胸、ロスデライン(アクアフィリング)豊胸、血液豊胸、なんとか再生豊胸の類
●異物を使用しない(生きた自分の組織を使用する)豊胸・・・脂肪豊胸
ということで、なんと!厳密に
自分の組織を使用した豊胸術って、脂肪豊胸のみ!
なんですねー!
”あれ?血液豊胸は?自分の血液なら自分の組織じゃない?”
となるかもしれませんが、いやいや自分はそうは思いません。あせらず順にみていきましょう!
まずシリコンバック豊胸は異物であることに異論はないですよね?これはシリコンジェルを充填したインプラントを身体に挿入する豊胸術ですから。近年このシリコンジェルによる健康被害が世界中で報告されているんですよ!
(※写真は体内で破損していたシリコンバック。異物を使うとこういうことも…)
次にロスデライン(アクアフィリング)豊胸も人工のジェルを身体に注入して行う豊胸術ですし、ヒアルロン酸豊胸だって人工的に合成したヒアルロン酸を、持ちがよくなるように架橋剤を添加した製剤を注入して行うので、使用するのは自分の組織以外の完全に異物です。
ではお待ちかね血液豊胸は?というと・・・。
理解を深めるために、この治療方法からみていきましょうか?
まず献血する時のように自分の血液を採取します。次にこのままだと使えないので、これを血球(赤血球や白血球など)と血漿に分けます。そして血漿をボイルして熱変性させてジェル(と言えば聞こえがいいかもしれませんが、丁度卵の白味をボイルしてゆで卵の白味をぐちゃぐちゃにしたようなもの)をつくり、これを注入して豊胸するやり方です。
”え?やっぱり自分の組織じゃない!”
と言う方は、半分は正しい!正確には、
”元々(材料)は自分の組織だったが、注入する段階では、もう自分の組織とは言わず異物”
ですね。
ですから血液豊胸は自分の免疫系等から異物だと認識され、身体にとって不要な部分として少しずつ分解吸収されていくわけです!
異物じゃなかったら(このようなことは起こらず)定着するでしょ?
だから血液豊胸は材料こそ自分の組織を使いますが、れっきとした異物を使用する豊胸術なんです!ご理解頂けましたかー?
最後に、なんとか再生豊胸の類。
確認されているだけで2ヶ所で行われているようですが、ともに自分の組織は使用していないようですね。
再生医療の範疇でもない(厚生局への届け出が必要な国が認可した再生医療ではない)のに再生って表現を使って、いいのかしら…? それで再生するって何が? ねぇ…?
③学会で認められているか?そうでないか?
学会には手術のいろんなトラブルなどが報告されるので、定期的に取りまとめて注意勧告や中止勧告を出しています。
よって自分の身を守るためには、このような学会からの勧告にアンテナをはっておくことも大事になります。
最近中止勧告が出されたのはヒアルロン酸豊胸!これを受けて大手美容外科もヒアルロン酸豊胸のメニューを削除しましたが、まだ続けているところは要注意ですよ!
①学会で中止勧告が出されているもの
ヒアルロン酸豊胸
ロスデライン(アクアフィリング)豊胸
②学会で豊胸効果が認められているもの
脂肪豊胸
シリコンバック豊胸
③どちらでもないもの(メジャーでない?)
血液豊胸
なんとか再生豊胸の類
自分の身を守るため、①に含まれているヒアルロン酸豊胸、ロスデライン(アクアフィリング)豊胸は絶対に避けた方がいいです!
また③も特に推奨も中止勧告もされていませんが、怪しい薬剤を使用している可能性もあり、よくわからないものには近寄らない方が無難です。
消去法で②の脂肪豊胸かシリコンバック豊胸が今のところ安全で効果があると考えられますが、数年前からシリコンバック豊胸による発がん性(BIA-ALCLやBIA-SCCなど)も報告されているので…。
本当に安全で効果が認められているのは脂肪豊胸一択になると思います!
しかし、脂肪豊胸を手術方法として選んでも、脂肪の大量注入により脂肪壊死を起こしたり感染を起こした場合の対応が悪いとかなりまずいことになるので、脂肪豊胸なら絶対に安全とは思わない方がいいですよ! よってクリニック選びは慎重にね!
ちなみに当院は、脂肪豊胸手術を専門にしているクリニックで脂肪で作るバストの形の美しさに定評があり、数千件の手術実績と経験があるのでご安心を!
(※写真は脂肪豊胸を2回された方のものです。シリコンバック豊胸でなくてもBANNAI式オリジナル3D注入法で複数回豊胸すれば、この通り!)
結論 切らない豊胸手術で自分の組織を使い安全な豊胸術は脂肪豊胸のみ! よって、おすすめの豊胸手術は脂肪豊胸手術!
このコラムを監修したドクター
銀座3丁目・BANNAI美容クリニック 院長
坂内 誠
保有資格
医学博士/美容外科専門医経歴
-
1995
新潟大学医学部医学科卒
新潟大学医学部附属病院 外科勤務 - 1997 新潟大学医学部大学院外科学1入学
- 2001 同上卒 医学博士取得
-
2006
大手美容外科入職
都内大型院の院長を務め、グループ内の年間脂肪豊胸手術件数全国トップを毎年記録 - 2020 銀座3丁目・BANNAI美容クリニック開設 院長に就任