COLUMN

〜医師監修〜脂肪豊胸に関するコラム

乳がん術後の脂肪注入による乳房再建について

乳房再建術とは?

乳がんにより乳房の全部もしくは一部を切除した後にできた欠損や変形を、出来るだけ元に戻す(自分は出来れば術前以上に美しくするつもりです)ための手術を乳房再建術といいます。

当院でも毎年相談があり、適応の方には美容外科トップクラスの技術と経験により好評をご提供することにより好評を得ています。

純粋に患側だけ再建希望する方もいれば(片側料金のためディスカウントがあります)、同時に健側も美容外科の技術により、さらに大きく美しくすることを希望する方もいらっしゃいます。

乳房再建術の種類

再建の方法として、①シリコンバックを用いる方法、②お腹や背中から脂肪組織や筋肉を塊で移植する方法(有茎皮弁)、③脂肪吸引で脂肪を採取し注入する方法(脂肪注入豊胸)があります。

①  シリコンバックを用いる方法の特徴
保険適応があり乳がんの摘出術と同時に手術をすれば、新しい傷は作らなくて済みます。
ただ10年くらいで入れ替えを考慮しなければいけないこと、人工物なので健側に比べ冷たい感じがしたりペコペコして感触が悪いことなどのデメリットがあります。
また最近はBIA-ALCL(乳房インプラント関連未分化大細胞型リンパ腫)やBIA-SCC(乳房インプラント関連扁平上皮癌)などの悪性腫瘍を発生するリスクも報告されています。

②有茎皮弁の特徴
1回の手術でも大きな欠損を修正でき、また大きな自分の組織なので柔らかく温かみもあるのがメリットですが、手術も長時間で身体への負担が大きいことや脂肪組織や筋肉を採取する部位に大きな傷跡を残したり、血流障害のリスクもあります。

③脂肪注入の特徴
手術は日帰りで可能で、新しくできる傷跡も数ミリ程度と小さく、再建した乳房も感触が柔らかさや温かさもあり自然なのが特徴です。
ただ1回では大きな欠損は修正できないので複数回手術が必要になったり、そもそも脂肪注入による手術が適応外になるケースもあります。

また術者によって再建後のバストの形に差が出るという特徴もありますし、保険診療は認められておらず自費診療になるので高額になることもデメリットです。(ただし当院では患側だけならディスカウントがあります)

以上を考慮した上でご自分に合った方法を選択することになりますが、当院で担当するのは③脂肪注入による乳房再建のみになります。

脂肪注入の種類

①純脂肪による再建(当院ではクリスタル豊胸)
採取した脂肪を遠心分離などの処理をせず、そのまま注入する方法。単純な手術のため価格は抑えられますが、一般に乳房再建では皮膚の余剰が少ないためバストが潰れてしまい、乳房の形を整えるのには不向きです。

②コンデンスリッチファット(CRF)による再建(当院ではブロンズとシルバー)
採取した脂肪を遠心分離処理をしてから注入する方法。濃縮するので体積あたりの脂肪細胞を増やすと同時に水分を除去するのでバストが潰れにくく、乳房の形を整えるのに最も向いています。

③培養脂肪幹細胞添加脂肪による再建(当院ではゴールド、プラチナ、ダイヤモンド)
第二種再生医療を用いた方法で、脂肪の定着に有利と言われる幹細胞をたくさん移植するため、あらかじめ自分の脂肪細胞を採取して幹細胞を培養して増やしておき、それを移植するコンデンスリッチファットに添加して注入する方法です。(当院は第二種再生医療等提供機関です。計画番号PB3200125)

(注)培養脂肪幹細胞が適応にならないケースもあります。詳細はご相談ください。

乳房再建する時期は?

残念ながら当院では乳がんの摘出手術と同時には再建ができませんが、

①乳がん摘出手術後(他院乳房再建前)

②他院乳房再建後

のいずれでも対応可能です。

当院の脂肪注入による乳房再建の特徴

曲がり
脂肪注入による再建という点では、前述の通りの一般的な特徴がありますが、それ以外にも当院ならではの特徴があります。

①美容外科業界トップクラス! 乳房の仕上がりの美しさ

一般の脂肪注入ではバストに高さがでず、形も丸さを再現するのが難しいのですが…。

当院は美容外科業界の中でも圧倒的に仕上がりにこだわりをもち、オリジナルのカニューレ(写真)を使用することにより

バストの境界がはっりとして

丸みがあり

高さもあり

下乳が豊かで

バストトップが上を向く

バストを作ることができます。是非当院のフォトギャラリーをご覧になって確認してください!
②脂肪吸引の美しさ

美容外科業界も長く脂肪吸引の手技やリスクに精通しています。

③多少痩せ型でも可能

注入技術が他と違うので、バストも通常の50〜60%程度の脂肪でどこよりも美しいバストを作ることができます。よって必要な脂肪の量も通常の50〜60%で十分です。

④体外式皮膚拡張器や糸によるバージスライン形成など一切不要

BANNAI式オリジナル3D注入法だけで、高さのあり丸みのあるバストを再現可能ですので、余計な手間やコストがかかりません!

当院の脂肪注入による乳房再建症例

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<ケース1> 部分切除後の乳房再建

50代 授乳歴なし。

8年前に右乳がん(向かって左胸)とのことで右乳腺の部分切除+リンパ節郭清+放射線療法+ホルモン療法をおこなった既往のある方です。

手術で乳腺の一部を除去していますから、その結果右乳房の内側寄りが凹んでいるのがわかると思います。

しかしBANNAI式オリジナル3D注入法なら対外式皮膚拡張器や糸など不要でもこの通り!
このように一撃で美しいバージスラインのあるバストに再建します!

小山斜め 比較
<ケース2> 部分切除後の乳房再建

50代 授乳歴なし。 

15年前に左乳がん(向かって右胸)とのことで左乳腺の部分切除+リンパ節郭清をおこなった既往のある方です。

手術で乳腺の下から外側半分以上を除去していますから、そこの部分は肋骨が浮き出て脇の下もリンパ節郭清を行った影響もあり、かなり引きつれていましたから、手術での皮膚の伸びが悪いことが予想されました。

しかしBANNAI式オリジナル3D注入法なら対外式皮膚拡張器や糸など不要でもこの通り!
このように一撃で美しいバージスラインのあるバストに再建します!

乳房再建でもそうですが、きちんと症例写真でこのような点をチェックするのが大事ですよ!
豊岡真貴子 有形皮弁
<ケース3> 有茎皮弁による乳房再建後の修正

40代 授乳歴あり。

3年前に左乳がん(向かって右胸)とのことで右乳腺の全摘出+リンパ節郭清+有形皮弁による乳房再建の既往のある方ですが…。

移植部位をデコルテに挿入してしまいアンダーの位置も合わず、かつ膨らみが正中を飛び越しています…。

これだけ左右差があると1回では修正が難しいのですが、大分左右差を無くして左右対称なバストに近づけることができました。(実は2回目を手術してさらに修正したので今後の経過が楽しみです)

脂肪注入による乳房再建も、やっぱりBANNAI !

解説
通常の脂肪豊胸手術でも、乳房再建手術でも、結局一番大事なのはバストの形をつくる技術と経験ですね。

バージスラインやバストの高さ、丸さをきちんとチェックさえすれば間違うことはないでしょう!

また当院ではフレーム変化を半年後にきちんと3Dスキャナーで評価して、規定の変化がなければ無料で再手術をするサイズ保証もつけてますし、やっぱり脂肪豊胸手術ならBANNAIだなー!

(注)脂肪注入による乳房再建手術は、手術適応外となるケースもあり必ずしも承れるとは限りません。詳細はお問い合わせください。

このコラムを監修したドクター

院長 坂内誠
銀座3丁目・BANNAI美容クリニック 院長 坂内 誠

保有資格

医学博士/美容外科専門医

経歴

  • 1995 新潟大学医学部医学科卒
    新潟大学医学部附属病院 外科勤務
  • 1997 新潟大学医学部大学院外科学1入学
  • 2001 同上卒 医学博士取得
  • 2006 大手美容外科入職
    都内大型院の院長を務め、グループ内の年間脂肪豊胸手術件数全国トップを毎年記録
  • 2020 銀座3丁目・BANNAI美容クリニック開設 院長に就任

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