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脂肪豊胸の手術時間はどのくらい?施術内容別の目安を紹介
2025年12月16日
脂肪豊胸を検討しているけれど、「手術にどれくらい時間がかかるの?」「当日はどんなスケジュールになるの?」と不安を感じている方は多いのではないでしょうか。仕事の休みをどれくらい取れば良いのか、当日の予定をどう組めば良いのか、具体的なイメージが湧かないと踏み出せないものです。
この記事では、脂肪豊胸の手術時間について、施術内容別の目安から当日の滞在時間、手術時間に影響する要因まで詳しく解説します。実際のクリニックでのスケジュール例も紹介しますので、安心して手術計画を立てることができます。
脂肪豊胸の手術時間は2〜4時間が目安
脂肪豊胸の手術時間は、一般的に2〜4時間程度が標準的な目安となります。この時間は、麻酔の導入から脂肪の採取・精製、そして注入までの一連の施術を含んだものです。
基本的な手術時間の内訳
脂肪豊胸の手術は、複数のステップに分かれています。それぞれの工程にかかる時間を理解しておくことで、全体像が見えてきます。
- 麻酔の導入と準備:20〜30分
- 脂肪の採取(脂肪吸引):30〜60分
- 脂肪の精製・処理:30〜40分
- 胸への脂肪注入:40〜60分
- 麻酔からの覚醒と確認:20〜30分
日本美容外科学会の調査によると、脂肪豊胸の平均手術時間は約3時間となっています。ただし、これはあくまで目安であり、個人の体型や希望する結果によって前後することがあります。
手術時間に影響する要因
同じ脂肪豊胸でも、患者さんの状況によって手術時間は変動します。主な要因としては以下が挙げられます。
注入する脂肪の量は、最も大きな要因の一つです。1カップアップを目指す場合は片胸あたり150〜200cc程度の注入で済むため比較的短時間ですが、2カップ以上のボリュームアップを希望する場合は300cc以上の脂肪が必要となり、採取と注入の両方に時間がかかります。
脂肪採取の部位数も重要です。太ももだけから採取する場合と、太もも・腹部・腰など複数部位から採取する場合では、後者の方が30分〜1時間程度長くなることがあります。
また、使用する技術や機器によっても差が出ます。後述するコンデンスリッチ豊胸などの高度な脂肪精製技術を用いる場合は、通常の脂肪注入よりも精製工程に時間を要します。
他の豊胸術との比較
脂肪豊胸と他の豊胸術を時間で比較すると、それぞれの特徴が見えてきます。
| 施術方法 | 手術時間 | 特徴 |
| 脂肪豊胸 | 2〜4時間 | 脂肪採取と注入の2工程が必要 |
| シリコンバッグ挿入 | 1.5〜2.5時間 | 切開とバッグ挿入のみでシンプル |
| ヒアルロン酸注入 | 15〜30分 | 注射のみで最も短時間 |
脂肪豊胸は脂肪吸引と豊胸の両方を行うため、他の方法と比べて時間がかかります。しかし、自分の脂肪を使うため異物反応のリスクが低いというメリットがあり、時間をかける価値は十分にあると言えます。
施術内容別の手術時間目安
脂肪豊胸と一口に言っても、施術内容によって必要な時間は異なります。ここでは、代表的なケース別に具体的な時間目安をご紹介します。
片胸のみの場合
左右のバストに非対称があり、片胸のみのボリュームアップを希望される場合、手術時間は2〜2.5時間程度となります。
片胸のみの場合でも、脂肪採取は通常通り行う必要があるため、大幅な時間短縮にはなりません。しかし、注入工程が半分になるため、両胸への注入と比べると30分〜1時間程度短くなるケースが多いです。
東京美容外科のデータによると、片胸のみの脂肪注入は平均2時間15分で完了しており、日帰り手術として十分対応可能な時間となっています。
両胸への脂肪注入
最も一般的な両胸への脂肪注入の場合、標準的な手術時間は3〜4時間です。これは先ほど説明した基本的な工程をすべて含んだ時間になります。
実際の症例では、以下のようなタイムスケジュールとなることが多いです:
- 10:00 来院・最終確認
- 10:30 麻酔導入開始
- 11:00 脂肪採取開始
- 12:00 脂肪精製
- 12:30 胸への注入開始
- 13:30 注入完了・覚醒
- 14:00 リカバリールームへ移動
このスケジュールを見ると、実際の手術時間は約3.5時間であることがわかります。
コンデンスリッチ豊胸
コンデンスリッチ豊胸は、採取した脂肪を特殊な遠心分離機にかけて不純物や老廃物を取り除き、生着率の高い濃縮脂肪のみを注入する技術です。
この施術では、通常の脂肪豊胸よりも30分〜1時間程度長くなり、合計で3.5〜4.5時間が目安となります。時間が長くなる理由は、脂肪の精製工程がより複雑になるためです。
THE CLINICやモッズクリニックなど、コンデンスリッチ豊胸を専門的に行うクリニックでは、精製に1時間程度かけることで、通常の脂肪注入よりも20〜30%高い生着率を実現しています。
時間はかかりますが、より確実なバストアップ効果を求める方にはおすすめの選択肢と言えます。
修正・追加注入の場合
以前に脂肪豊胸を受けた方が、さらにボリュームアップを希望して追加注入を行う場合、初回よりも短時間で済むケースがあります。
修正や追加注入の手術時間は1.5〜3時間程度が目安です。初回よりも短くなる理由は以下の通りです:
- すでに注入経路が確立されている
- 脂肪採取量が少なくて済む場合がある
- 患者さんの体質や反応が把握できている
ただし、初回の仕上がりに問題があり、形を整えながらの修正が必要な場合は、通常と同じかそれ以上の時間がかかることもあります。
当日の滞在時間とスケジュール
手術時間だけでなく、クリニックでの総滞在時間を把握しておくことも重要です。術前の準備や術後の回復時間を含めた、リアルな当日のスケジュールをご紹介します。
来院から帰宅までの流れ
脂肪豊胸の当日は、以下のような流れでクリニックに滞在することになります。
- 来院・受付(手術開始30分前):最終的な体調確認と同意書へのサイン
- 術前準備(15〜20分):着替え、マーキング、点滴の準備
- 手術(2〜4時間):麻酔導入から覚醒まで
- リカバリー(1〜2時間):覚醒後の安静、バイタルチェック
- 医師の最終確認(10〜15分):状態の確認と帰宅許可
- 帰宅準備(15〜20分):着替え、術後の説明、次回予約
品川美容外科の術後アンケートによると、患者さんの約80%が「想像していたより滞在時間が長かった」と回答しています。手術時間だけでなく、前後の時間も考慮した計画が必要です。
クリニック滞在時間は5〜6時間
手術時間が3時間の場合でも、クリニックでの総滞在時間は5〜6時間を見込んでおくと安心です。
実際のタイムラインの例:
- 9:30 来院
- 10:00 手術開始
- 13:00 手術終了
- 15:00 リカバリー完了、医師の最終チェック
- 15:30 帰宅
このように、朝来院して昼過ぎには帰宅できるケースが多いですが、午後いっぱいは予定を入れないようにすることをおすすめします。特に初めての美容整形の場合、緊張や麻酔の影響で予想以上に疲労を感じることがあります。
日帰り手術の場合の注意点
脂肪豊胸は基本的に日帰り手術として行われますが、安全に帰宅するためにはいくつかの注意点があります。
必ず付き添いの方と一緒に来院することが推奨されます。麻酔の影響で、手術当日は判断力が低下したり、ふらつきが出たりすることがあるためです。多くのクリニックでは、付き添い者がいない場合は手術を延期するケースもあります。
公共交通機関の利用は可能ですが、車の運転は厳禁です。静脈麻酔や全身麻酔を使用した場合、麻酔薬の影響が24時間程度残ることがあるため、当日の運転は非常に危険です。
また、帰宅後も安静にできる環境を整えておくことが大切です。手術当日は家事や育児などの負担を減らし、できるだけ横になって休める状態にしておきましょう。
手術時間が長くなるケース
標準的な3〜4時間よりも手術時間が長くなるケースもあります。事前に把握しておくことで、当日のスケジュール調整がしやすくなります。
脂肪採取部位が複数ある
太もも・腹部・腰・二の腕など、複数の部位から脂肪を採取する場合、手術時間は4〜5時間程度に延びることがあります。
複数部位からの採取が必要になるのは、以下のようなケースです:
- 1つの部位だけでは十分な脂肪量が確保できない
- 複数箇所を同時に痩身したいという希望がある
- より質の良い脂肪を選んで採取したい
湘南美容クリニックの症例データによると、3箇所以上から脂肪採取を行った場合、平均で4.2時間の手術時間となっています。部位が増えるごとに、マーキング・麻酔・吸引の各工程で時間が追加されるためです。
大量の脂肪注入を希望
2カップ以上のバストアップを希望する場合、両胸で合計600cc以上の脂肪注入が必要となり、手術時間は4〜5時間かかることがあります。
大量注入が時間を要する理由は、単に注入量が多いだけでなく、以下の配慮が必要になるためです:
層ごとに分けて丁寧に注入する必要があるため、一度に大量の脂肪を入れることはできません。浅い層・中間層・深い層と段階的に注入することで、血流を確保し、生着率を高めます。
また、左右のバランスを見ながら慎重に進める必要があります。大量注入の場合、わずかな量の違いでも仕上がりに差が出やすいため、何度も起き上がって確認しながら微調整を行います。
日本美容外科学会では、一度に注入する脂肪量は片胸300cc程度までが推奨されており、それ以上を希望する場合は複数回に分けることが安全とされています。
他の施術と同時に行う場合
脂肪豊胸と同時に他の美容施術を行う場合、総手術時間は5〜7時間に及ぶこともあります。
よくある組み合わせとしては:
- 脂肪豊胸+腹部の脂肪吸引(ボディデザイン)
- 脂肪豊胸+乳頭縮小術
- 脂肪豊胸+乳輪縮小術
複数の施術を同時に行うメリットは、麻酔が一度で済むことや、ダウンタイムをまとめられることです。しかし、長時間の麻酔になるため、体への負担も考慮する必要があります。
ガーデンクリニックでは、複合施術を希望する患者さんに対し、麻酔科医の立ち会いを必須としており、安全性を最優先する体制を取っています。
麻酔方法による時間の違い
脂肪豊胸で使用する麻酔の種類によって、手術全体の時間や当日のスケジュールが変わってきます。それぞれの特徴を理解しておきましょう。
全身麻酔の場合
全身麻酔を使用する場合、麻酔の導入に30〜40分、覚醒に30分〜1時間程度かかるため、手術全体で4〜5時間を見込む必要があります。
全身麻酔のメリットは:
- 完全に意識がなくなるため、痛みや不安を感じない
- 長時間の手術でも患者さんの負担が少ない
- 医師が集中して丁寧な施術ができる
一方で、覚醒後のリカバリー時間が長くなるという特徴があります。全身麻酔の場合、麻酔から完全に覚めるまでに1〜2時間、さらにバイタルサインが安定するまで観察が必要なため、術後3時間程度はクリニックに滞在することになります。
聖心美容クリニックでは、全身麻酔を選択した患者さんのクリニック滞在時間は平均7時間となっています。
局所麻酔+静脈麻酔
多くのクリニックで標準的に使用されるのが、局所麻酔と静脈麻酔(セデーション)の併用です。この方法では、手術時間は2.5〜4時間程度となります。
静脈麻酔は「眠っているような状態」を作り出す麻酔で、以下の特徴があります:
導入と覚醒が早いため、全身麻酔と比べて前後の時間を短縮できます。点滴から薬剤を入れ始めて5〜10分で眠りに入り、薬剤の投与を止めると10〜20分で目を覚まします。
呼吸は自発的に行えるため、全身麻酔よりも体への負担が軽いとされています。ただし、脂肪吸引の際には局所麻酔を追加で注射する必要があります。
水の森美容外科の調査では、静脈麻酔を使用した患者さんの満足度は91%と高く、「痛みを感じず、でも体の負担は少なかった」という評価が多く見られます。
麻酔科医の有無による違い
麻酔科医が常駐しているクリニックでは、手術時間そのものは変わりませんが、安全性が大きく向上します。
麻酔科医がいることで:
- 患者さんの状態を常時モニタリングできる
- 万が一のトラブルに即座に対応できる
- 執刀医は手術に集中できる
日本麻酔科学会の指針では、2時間以上の美容外科手術には麻酔科医の立ち会いが推奨されています。脂肪豊胸は平均3時間程度かかるため、麻酔科医がいるクリニックを選ぶことは安全性の観点から重要です。
麻酔科医が常駐しているクリニックとしては、THE CLINIC、共立美容外科、城本クリニックなどがあります。カウンセリングの際に、「麻酔科医は常駐していますか?」と確認することをおすすめします。
手術時間に関するリスクと注意点
手術時間の長さは、単なるスケジュールの問題だけでなく、体への影響やリスクとも関係しています。ここでは安全面から知っておくべきポイントを解説します。
長時間麻酔のリスク
4時間以上の麻酔は、体への負担が大きくなり、いくつかのリスクが高まります。
最も注意すべきは深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)のリスクです。長時間同じ姿勢で手術を受けることで、足の静脈に血栓ができやすくなります。この血栓が肺に飛ぶと肺塞栓症という重篤な合併症につながる可能性があります。
対策としては:
- 手術中に弾性ストッキングを着用する
- 術後早期から足を動かす
- 十分な水分補給を行う
また、長時間の麻酔は肝臓や腎臓への負担も大きくなります。麻酔薬は肝臓で代謝され、腎臓から排出されるため、これらの臓器に持病がある方は特に注意が必要です。
日本美容医療協会では、「美容外科手術は原則として4時間以内に収めることが望ましい」という見解を示しています。
短すぎる手術の懸念
一方で、2時間未満で完了する脂肪豊胸も、いくつかの懸念点があります。
手術時間が極端に短い場合、以下の可能性が考えられます:
脂肪の精製が不十分な可能性があります。生着率を高めるためには、採取した脂肪から血液や麻酔液、死んだ細胞などを丁寧に取り除く必要があります。この工程を省略すると、しこりや石灰化のリスクが高まります。
注入が雑になっている可能性もあります。脂肪注入は、複数の層に細かく分散させることが重要です。短時間で終わらせるために、一箇所に大量の脂肪を注入していると、その部分の血流が悪くなり、脂肪が壊死してしまいます。
ある美容外科医は「丁寧な脂肪豊胸には最低でも2.5時間は必要。それより短いのは工程を省略している可能性がある」と指摘しています。
「早く終わる=良い」とは限らないことを理解し、むしろ丁寧に時間をかけてくれるクリニックを選ぶべきです。
予定時間より延びる可能性
手術は予定通りに進むとは限りません。予定時間より30分〜1時間延びることもあるため、余裕を持った計画を立てましょう。
時間が延びる主な理由:
- 予想以上に脂肪が取れにくい:体質によって、思ったより脂肪が採取できない場合、複数の部位から採取する必要が出てきます
- 注入後の調整に時間がかかる:左右のバランスや形を見ながら微調整するため、予定より時間がかかることがあります
- 麻酔の効きが悪い:体質や体調によって麻酔が効きにくい場合、追加の麻酔が必要になり時間がかかります
東京イセアクリニックでは、患者さんに「手術予定時間+1時間」の余裕を持ってスケジュールを組むことを推奨しています。特に、手術当日に大切な予定を入れるのは避けるべきです。
料金相場・費用
手術時間と料金の関係について、多くの方が疑問に感じています。ここでは費用面での実態を解説します。
手術時間と料金の関係
「手術時間が長いと料金も高くなるのでは?」という疑問を持つ方は多いですが、実際には手術時間の長さで料金が変わることは少ないです。
脂肪豊胸の料金は、手術時間ではなく以下の要素で決まります:
- 使用する技術:コンデンスリッチ豊胸などの高度技術は高額
- 医師の技術力・経験:名医や専門医が執刀すると料金が上がる
- クリニックの設備:麻酔科医常駐、最新機器などで差が出る
- 注入量:大量注入は材料費・技術料が高くなる
例えば、手術時間3時間の標準的な脂肪豊胸と、手術時間4.5時間のコンデンスリッチ豊胸では、時間は1.5倍でも料金は1.5〜2倍程度の差になります。これは時間だけでなく、技術の専門性が料金に反映されているためです。
施術内容別の費用目安
脂肪豊胸の料金相場を施術内容別にまとめました。
| 施術内容 | 手術時間 | 料金相場 |
| 通常の脂肪注入豊胸 | 2.5〜3.5時間 | 60万〜80万円 |
| コンデンスリッチ豊胸 | 3.5〜4.5時間 | 100万〜150万円 |
| ピュアグラフト豊胸 | 3〜4時間 | 80万〜120万円 |
| マイクロCRF豊胸 | 3.5〜4.5時間 | 100万〜150万円 |
| 追加注入 | 1.5〜3時間 | 50万〜80万円 |
料金の幅が大きいのは、クリニックによる差や、注入量による違いがあるためです。モニター価格やキャンペーンを利用すると、通常価格より20〜30%安くなることもあります。
重要なのは、料金の安さだけで選ばないことです。あまりに安いクリニックは、麻酔科医が不在だったり、アフターケアが不十分だったりするケースがあります。日本美容外科学会の専門医が在籍し、麻酔科医が常駐しているクリニックで、適正な料金設定のところを選びましょう。
よくある質問
脂肪豊胸の手術時間に関して、患者さんからよく寄せられる質問にお答えします。
Q1:手術時間が短いクリニックは技術が劣る?
必ずしもそうとは限りませんが、慎重に判断する必要があります。
経験豊富な医師は効率的に手術を進められるため、無駄な時間をかけずに質の高い施術ができます。熟練医であれば、2.5時間程度で丁寧な脂肪豊胸を完了させることも可能です。
一方で、極端に短時間(2時間未満)で終わる場合は、以下のような可能性があります:
- 脂肪の精製工程を簡略化している
- 注入を雑に行っている
- アフターケアの説明を省いている
カウンセリングの際に、「手術時間が短い理由」を具体的に質問してみましょう。「当院では最新の機器を使用しているため効率的に進められます」といった明確な説明があれば信頼できます。逆に、曖昧な回答しかない場合は注意が必要です。
THE CLINICやモッズクリニックなど、脂肪豊胸専門のクリニックでは、熟練医でも3時間程度は確保しており、「丁寧さを優先している」と明言しています。
Q2:日帰り手術で問題ない?
ほとんどのケースで日帰り手術が可能であり、問題ありません。
日本美容外科学会のデータによると、脂肪豊胸を受けた患者さんの約95%が日帰りで帰宅しており、入院が必要だったケースは5%未満です。
日帰り手術が可能な条件:
- 麻酔からしっかり覚醒している
- バイタルサイン(血圧・脈拍・体温)が安定している
- 強い痛みや吐き気がない
- 付き添いの人がいる
- 自宅が1〜2時間圏内
ただし、以下のような場合は入院をおすすめするケースもあります:
大量の脂肪注入を行った場合:両胸で600cc以上の大量注入をした場合、術後の経過を慎重に観察する必要があります。
持病がある場合:高血圧や糖尿病などの持病がある方は、術後の体調変化に注意が必要です。
遠方から来院した場合:手術当日に長時間の移動は体に負担がかかるため、クリニック近くのホテルに1泊することを推奨するクリニックもあります。
品川美容外科では、遠方の患者さん向けに提携ホテルを用意しており、術後にゆっくり休める環境を提供しています。
Q3:仕事は何日休めばいい?
手術時間よりも回復期間が重要です。一般的には、デスクワークの場合は3〜5日、体を動かす仕事の場合は7〜10日程度の休暇が推奨されます。
仕事の内容別の目安:
| 仕事の種類 | 推奨休暇日数 | 理由 |
| デスクワーク | 3〜5日 | 腕を大きく動かさなければ可能 |
| 立ち仕事 | 5〜7日 | むくみや疲労が出やすい |
| 体を使う仕事 | 7〜10日 | 激しい動きで脂肪が定着しにくい |
| 接客・人前に出る仕事 | 7〜10日 | 腫れやむくみが目立つ期間 |
手術時間が3時間でも5時間でも、ダウンタイムの長さはほぼ同じです。むしろ、術後のケアをしっかり行えるかどうかが回復のカギを握ります。
湘南美容クリニックの患者アンケートでは、「最低5日は休みを取るべきだった」という回答が最も多く、3日間の休暇では不十分だったという声が多く見られました。
また、手術後1週間は激しい運動を避ける必要があります。ジョギングやジムでのトレーニング、ヨガなどは2週間後から徐々に再開することが推奨されます。脂肪が定着するまでの期間(約3ヶ月)は、胸に強い衝撃を与えないよう注意しましょう。
まとめ
脂肪豊胸の手術時間について、重要なポイントをまとめます。
- 標準的な手術時間は2〜4時間、クリニック滞在時間は5〜6時間:手術時間だけでなく、術前準備やリカバリー時間を含めた総滞在時間で予定を立てることが大切です。当日は余裕を持ったスケジュールを組み、術後の予定は入れないようにしましょう。
- 施術内容や麻酔方法で時間は変動する:コンデンスリッチ豊胸や大量注入の場合は4〜5時間かかることもあります。また、全身麻酔を選択すると、覚醒やリカバリーに時間が必要です。カウンセリングで自分のケースでの具体的な時間を確認しましょう。
- 時間の長短より、丁寧さと安全性を重視すべき:「早く終わる=良い」とは限りません。生着率を高めるための丁寧な脂肪精製、安全な麻酔管理、細かい調整など、質の高い施術には相応の時間が必要です。麻酔科医が常駐し、十分な時間をかけて施術を行うクリニックを選ぶことが、満足のいく結果につながります。
脂肪豊胸を検討する際は、手術時間だけでなく、クリニックの安全管理体制、医師の経験、アフターケアの充実度など、総合的に判断することが大切です。カウンセリングでは遠慮せず、手術時間や当日のスケジュールについて具体的に質問し、納得した上で施術を受けるようにしましょう。





