今日は他院生理食塩水バック取り出し&同時脂肪豊胸手術!
毎日脂肪豊胸手術をしている当院、銀座3丁目・BANNAI美容クリニックですが、
今日は生理食塩水バック取り出しと同時の脂肪豊胸手術がありました。
20年以上前に挿入したバックで、右胸が被膜拘縮を起こして変形して痛みが出ており、摘出を希望してのご来院でした。
(写真左上) 向かって左胸が上の方に移動して左右差が出ていますよね?触るとカチカチで殆ど動きがありません。これに対し脂肪豊胸ではご自分の脂肪なので動きや感触はすごく自然です。バックは異物ですから、このように被膜拘縮が起きることもありますし、10年すると入れ替えも視野に入れないといけないですが、脂肪は定着すれ入れ替えの心配は不要です。
(写真右上)
また、バックは異物が入ってバストを押し出しているので、寝るとこの様に盛り上がり、不自然極まりないですね💦
これはバックの周囲に脂肪を入れても所詮同じですが、脂肪豊胸の場合はしっかりと動くので寝転がっても不自然さはありません。
(写真左下)
取り出した生理食塩水バックです。表面がつるつるしているスムースタイプで、大胸筋下に入っていました。
(写真右下)
左のバストの肋骨が窪んでいるのがわかりますか? 骨は硬いので形が変わらないと思いがちですが、実は骨も毎日細胞が生まれ変わっているので、バックを挿入すると、大なり小なりこのように肋骨が窪んでしまうことはよくあります。
するとバストの土台が地盤沈下しますから、破損さえしなければ大きさが一定のはずのバックでも、徐々に小さくなっていくことは、あり得るんですねー!予想外でしょ?永遠・永久というのは、なかなかないですねー!
理屈で言えば、肺が広がるスペースも狭くなる訳ですが、確かに豊胸バック挿入後に”息苦しくなった”と訴える方もいらっしゃるのも事実です。
つまり一度で大きくできるバック豊胸ですが、
被膜拘縮のリスク(=痛みが出て取り出す必要あり)、感触や動きの不自然さ、破損のリスク(=取り出す必要性)、肋骨変形のリスク(肋骨がくぼむため、実は初期の大きさを保てないことが多い=初期の大きさが保てるわけではない)、なども起きる可能性がある訳です。
その他、ALCLというシリコンバックが原因の悪性のリンパ腫になることも最近わかってきましたし、LEDライトでバレちゃうのもシリコンバック豊胸です。
確かに脂肪豊胸手術は結果に個人差が出て、1回で1〜2カップしか大きく出来ない訳ですが、それで当院では救済措置のためにサイズ保証を導入している誠実なクリニック運営に努めています。
どのような手術をチョイスするかはお客様の自由ですが、敢えてバックをご希望の場合は、これらのことも念頭には置いておいて欲しいんですよねー💦
さて今日の手術の方ですが、153cm 38kg (BMI 16.3)という痩せ型で脂肪をとるのもヒヤヒヤもので、バックも拘縮を起こしてカチカチでしたから、大変と言えば大変な手術でしたが、比較的さくっと終わらせることが出来ましたー!
なんと明日も!豊胸バック取り出しと同時脂肪豊胸手術です! 頑張ろっと!
このブログを執筆したドクター
銀座3丁目・BANNAI美容クリニック 院長
坂内 誠
保有資格
医学博士/美容外科専門医経歴
-
1995
新潟大学医学部医学科卒
新潟大学医学部附属病院 外科勤務 - 1997 新潟大学医学部大学院外科学1入学
- 2001 同上卒 医学博士取得
-
2006
大手美容外科入職
都内大型院の院長を務め、グループ内の年間脂肪豊胸手術件数全国トップを毎年記録 - 2020 銀座3丁目・BANNAI美容クリニック開設 院長に就任