COLUMN

〜医師監修〜脂肪豊胸に関するコラム

ヒアルロン酸豊胸は禁止!

なぜヒアルロン酸豊胸をするのか? あるあるパターンを解説!

豊胸 ヒアル 女医のコピー
初めて豊胸を思い立った時…。大体の女性の心理としては、

”初めは本格的な治療ではなく、まずはプチ豊胸というか、手軽に出来るものがいいな・・・。

そして

術後の痛みも少なく、仕事の休みも短期間で済み、周りにもバレにくい方法で、傷跡も残らない方法がいいな・・・。

だから

メスで切らずに注射で出来る豊胸が理想的なんだけど・・・。”

という流れが一般的ですね。

それで”切らずに注射で出来る豊胸”ということで、真っ先に思いつくのがヒアルロン酸豊胸です。それで、

”男性の医師よりは、出来れば同性である女医の方が恥ずかしくないし、細かいところにも気を配ってくれそうな気がするから、女医さんでやってくれるところはないかしら・・・?”

ということで、女医さんでヒアルロン酸豊胸を受けるというのが ”豊胸あるある” なのですがですが、果たしてそれでいいんですかー?

今回は、切らない豊胸の現状で、特にヒアルロン酸豊胸について解説していきたいと思います!

ちなみに豊胸の種類と特徴については、こちら

①ヒアルロン酸豊胸のメリット

ヒアル豊胸 コメント入り
ヒアルロン酸豊胸は、元々体内にある成分であるヒアルロン酸を、豊胸に必要な量を購入してバストに注入し、その増えた容量分バストアップさせるというものです。

メリットは、豊胸に用いる材料は購入して注射で注入するので、

①痩せ型でも手術可能

②傷跡が小さい(1〜2㎜程度) 傷跡についてのコラムはこちら

③腫れや内出血、痛みなどのダウンタイムが少ない(一般に数日程度)

と、手軽さだけが命ですが…。

手軽にできるが故に、落とし穴がいっぱいありますよ!

ちなみに写真は他院ヒアルロン酸豊胸後。デコルテにヒアルロン酸を入れられ、見事に乳首が下を向いた情けないバストになっています💦(この後、自分が脂肪豊胸による修正オペを施しました)

ヒアルロン酸豊胸はデメリットだらけ!

腕を上に動かすと…
ヒアルロン酸豊胸のデメリットとしては、本当にたくさんあります!先程の3つのメリットなんて、あっという間に吹き飛んでしまいます!

①硬い!
ヒアルロン酸って、どこか ”ぷにぷに” してるイメージがあるようですが、ヒアルロン酸豊胸のバストは硬いです!カウンセリングで説明していても全然聞いてなくて、実際に施術が終わってから
”こんなに硬いとは思わなかったー!取り出して下さい!”
といった人もいます。

左の写真だけでも、硬いのが伝わってきますよね?

②不自然
硬いが故、バストの動きも不自然です。特に持ちがいいという種類のものを1箇所に塊で入れると、テニスボールが入っているような感じになり(写真を載せておきますが)、腕を上げると一緒にヒアルロン酸が動くのを確認できます。

③体内で移動する
ヒアルロン酸は定着しないので、注入後体の中を移動します。背中に流れたケースもみたことがあります。

④しこりや異物反応を起こすことがある
ヒアルロン酸自体は体の中にある成分ですが、製剤は持続効果を長くするために架橋剤などの添加物が入っていて、それが原因と思われる炎症が起きることがあります。

⑤持続期間が短い
片胸100cc程度入れると1カップ上がりますが、数週間で小さくなっていき半年もしないうちに元に戻った感じになります。

⑥コスパが悪い
ヒアルロン酸豊胸の相場としては、1カップ程度サイズアップするのに40〜50万程度ですが、すぐに小さくなっていくので本当に打ち上げ花火みたいなものです。

仮に2ヶ月1カップアップしていたとしても、1年間1カップアップさせるコストは、なんと240〜300万かかる計算になります!

(脂肪豊胸は1回100万以上しますが、1カップアップした状態が半永久的なので、仮に20年もつとすれば1年間1カップアップさせるのに5万で済みますよ)

⑦一度注入したら完全に取り出せない
例えばシリコンバックならシリコンが被膜に包まれていますから、(被膜が破れてさえいなければ)膜ごと取り出せるのでシリコンが体内にのこることはありません。

しかしヒアルロン酸豊胸ではヒアルロン酸が膜に包まれてないので、体内に注入すると中で広がってしまい、あとで取り出そうと思っても完全に取り出すことは不可能です。まさに覆水盆に返らず!(ヒアルロニダーゼという薬剤で溶かすこともできますが、これを用いても完全になくすということはなかなか難しいですね)

⑧ヒアルロン酸豊胸後に脂肪豊胸をする場合、仕上がりが悪くなる!
乳腺下にヒアルロン酸が入っていると、そこで被膜が形成され癒着もしてるので、いくら3D注入法を駆使しても、いつも通りの高さがでなかったり、手術直後は一度伸びたバストでも、時間が経つと小さく収縮してしまうこともよくあります。

⑨ヒアルロン酸豊胸後に脂肪豊胸をする場合、余計にコストもかかる!
ヒアルロン酸が残っていたり、しこりがあると脂肪豊胸前に除去したり溶かさなければいけません!よってその分の費用が別にかかりますし、さらに⑧で説明した通り何もしてない人より仕上がりも悪くなります。また術後皮膚の伸びが悪いので、当院のサイズ保証もグレードダウンします。なんにもいいことはありませんね💧

⑩世界中どこを探しても認可製品がない!
人体に入れるものですから、普通は安全性を公的機関がチェックしているものですが、2023年2月現在、厚労省やFDAなどの公的機関に認可された豊胸用のヒアルロン酸製剤はひとつもありません!

よって日本美容外科学会でも2022年秋に、豊胸目的にヒアルロン酸治療はしない方がいい!との勧告をだしています。

これだけデメリットがあって、それでもあなたはヒアルロン酸豊胸をしますか?

結論:ヒアルロン酸豊胸はやめたほうがいい!

スクリーンショット 2023-04-29 19.03.57
以上、切らない豊胸について解説してきましたが、学会からの勧告があるように殆どの切らない豊胸は安全性が担保されていない可能性が示唆されています。

ですからメスを使わない切らない豊胸で安全な豊胸となると、脂肪豊胸一択になると思います!

ただ脂肪豊胸なら絶対に安全かといえばそうではなく

スタッフの経験不足や不注意から不潔操作で感染が起きたり

感染に対する適切な対応をドクターが知識や経験不足で出来なかったり

知識不足や経験不足からドクターがバストへの脂肪の大量注入をして脂肪壊死を起こしたり

ドクターが呼吸管理をはじめとした全身管理が出来なかったり

麻酔の経験不足だったり

色々と落とし穴はあるわけです!


ですから、脂肪豊胸ができるクリニックならどこでもいいのではなく、

安全に切らない豊胸を受けたいのであれば、経験豊富なベテランかつ脂肪豊胸を専門にしているクリニックがベスト!

だと思うんですが、いかがですか?

また脂肪豊胸手術の効果は半永久的ですから、ヘンテコなバストになってしまったら、それも半永久的ですよ💦

ですから安全ももちろん大事ですが、それと同じくらいバストの仕上がりの美しさも大事になる(両方とも同じくらい大事だ)と思いますが、どうですか?

当院は脂肪豊胸専門クリニックで、ドクターはじめスタッフもベテラン揃いで安心です!

このコラムを監修したドクター

院長 坂内誠
銀座3丁目・BANNAI美容クリニック 院長 坂内 誠

保有資格

医学博士/美容外科専門医

経歴

  • 1995 新潟大学医学部医学科卒
    新潟大学医学部附属病院 外科勤務
  • 1997 新潟大学医学部大学院外科学1入学
  • 2001 同上卒 医学博士取得
  • 2006 大手美容外科入職
    都内大型院の院長を務め、グループ内の年間脂肪豊胸手術件数全国トップを毎年記録
  • 2020 銀座3丁目・BANNAI美容クリニック開設 院長に就任

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