2025年の年間手術数と、半年後の3D形態解析
2025年の年間手術数は、院内のMMデータを集計元として305件です。内訳は通常OP274件、再OP31件です。6か月形態解析台帳には218件が収載され、そのうち主要3D評価がある155件を主解析対象としています。
台帳218件中、主要3D評価がある割合は155/218=71.1%です。
主解析155件のうち、下乳、乳房横径、3D上の乳房部体積差、トップバストとアンダーバストの差の4指標で、1項目以上が院内基準以上だったのは132件(85.2%)でした。
85.2%は手術全体の成功率ではなく、主要3D評価がある155件における院内評価基準を満たした割合です。個々の患者さんへの結果保証ではありません。
年間手術数と解析対象を区別します
2025年の年間手術数は、院内のMMデータを集計元として305件です。内訳は通常OP274件、再OP31件です。
6か月形態解析台帳には218件が収載され、そのうち主要3D評価がある155件を主解析対象としています。
218件は年間総手術数ではありません。通常OP274件に対する台帳収載218件の割合は、単純な追跡率ではありません。台帳に収載されていない手術を、そのまま追跡脱落とは扱いません。
- 年間305件
内訳:通常OP274件/再OP31件 - 台帳収載218件
6か月形態解析台帳 - 主要3Dあり155件
主解析対象
274件・31件は年間305件の内訳です。通常OP274件だけから218件へ絞り込んだことを示す図ではありません。各段階の差を一律に追跡脱落とは扱いません。
台帳収載218件のうち、主要3Dデータがあるのは155件、ないのは63件です。71.1%はこの台帳内での評価データ保有割合であり、年間305件全体の追跡率ではありません。
何を「6か月の結果」として測ったか
BANNAIでは、注入量だけでなく、術後に乳房の形がどう変わったかを評価します。 本報告では、術前と6か月評価を比較し、左右の3D指標は原則として左右平均を1手術の値として扱いました。 左右乳房を独立した2症例として症例数を倍増させていません。
| 評価項目 | 何を見ているか | 主解析155件の平均 |
|---|---|---|
| 片胸平均注入量 | 手術時の入力量 | 146.1 mL |
| 下乳(N-IMF)変化 | 乳頭からバージスライン方向の下方乳房の輪郭変化 | +10.34 mm |
| 乳房横径(BW)変化 | 乳房そのものの横方向の輪郭変化 | +9.45 mm |
| 3D上の乳房部体積差 | 術後3D乳房部体積-術前3D乳房部体積 | +34.9 mL |
| トップバストとアンダーバストの差変化 | トップバスト-アンダーバストの差の変化 | +1.38 cm |
「3D上の乳房部体積差」は、生着量・生着率そのものではありません
3Dスキャナーで得られる乳房部体積差は、乳房外形から計測した形態指標です。 組織学的に生着した脂肪量を直接測定した値ではありません。 体重、姿勢、呼吸、計測範囲、ランドマーク設定などの影響を受ける可能性があります。 そのため本報告では「生着率」ではなく、3D上の乳房部体積差と表記します。
4つの評価基準を、別々に評価する
当院では、下乳・乳房横径・3D上の乳房部体積差・トップバストとアンダーバストの差を足し合わせて総合点にはしません。 乳房の形によって変化が現れやすい場所が異なるため、4指標を個別に確認します。
| 当院の評価基準 | 達成手術 | 達成率 | 95% CI |
|---|---|---|---|
| 下乳 +8 mm以上 | 100 / 155 | 64.5% | 56.7–71.6% |
| 乳房横径 +4 mm以上 | 120 / 155 | 77.4% | 70.2–83.3% |
| 3D上の乳房部体積差 +60 mL以上 | 31 / 155 | 20.0% | 14.5–27.0% |
| トップバストとアンダーバストの差 +2.5 cm以上 | 31 / 155 | 20.0% | 14.5–27.0% |
| 4指標のうち1つ以上 | 132 / 155 | 85.2% | 78.7–89.9% |
95% CIはWilson法。本表は当院の院内評価方法です。 契約上のサイズ保証の適用可否そのものを示す表ではありません。 実際の保証は、選択したプランと契約条件に基づいて判定します。
補足解析|体積だけでは、形態変化を捉えきれない
下乳または乳房横径のいずれかが基準以上だった手術は 131/155(84.5%、95% CI 78.0–89.4%)でした。 一方、3D上の乳房部体積差+60mL以上は20.0%です。
この結果は、「何mL残ったか」だけではなく、 残った体積が乳房のどこに配置され、どの方向へ乳房の輪郭変化として表れたかを 別に評価する必要があることを示しています。 これは探索的な補足解析であり、個々の患者の結果を予測するものではありません。
+8mm、+4mm、+60mL、+2.5cmは何を意味するか
これらは学会などが定めた普遍的な「1カップ基準」ではありません。 当院が豊胸手術歴のない一般成人女性594例を3Dで横断解析した院内データを基礎に、 術後6か月の変化を説明・判定するために設定した院内評価基準です。
594例の横断解析では、トップバストとアンダーバストの差+2.5cmに相当する差として、 乳房部体積約+60.7mL、下乳約+7.8mm、乳房横径約+4.2mmが得られました。 患者向け表示では、それぞれ+60mL、+8mm、+4mmとしています。
この594例解析は院内・未査読の横断解析です。 同一患者の術前後を追跡した研究ではなく、脂肪豊胸後の個人結果を直接予測するものではありません。
次回手術と同日に撮影された5件の扱い
最新QCでは、早期反復候補として確認した5件すべてについて、次回手術当日の手術前にVECTRA・写真撮影が行われていたことを確認しました。次回手術後の影響を含む測定値ではないため、この5件は主解析155件に含めています。
この確認は撮影と次回手術の前後関係に関するものです。撮影時期を6か月評価として扱う条件は、次の評価期間の説明に記載します。
2025年データと、現在の術後6か月評価基準の違い
現在のBANNAIの術後6か月評価基準では、 手術日の6暦月後を基準とし、14日前から1暦月後までを標準的な6か月評価期間として運用しています。
本2025年報告は後ろ向き集計であり、診療記録上「6か月評価」として登録された主要3Dデータを使用しています。 現在のあらかじめ定めた運用ルールを、過去症例へ機械的に遡及適用してはいません。
この年次報告の限界
- 台帳収載218件中、主要3D評価があるのは155件(71.1%)で、63件には主要3Dデータがありません。主要3D評価がある155件の結果が、台帳収載群全体や年間305件の結果をそのまま代表するとは限りません。台帳未収載、データ欠測、解析除外は区別して扱います。
- 本報告は6か月3D形態評価を中心とした報告です。2025年は現在の「6か月3D+エコー」全例運用より前の症例を含みます。
- 2025年のエコー実施状況、感染、オイルシスト、穿刺・切開、予定外再手術、保証実績は、記録の標準化と原記録照合が未完了のため、本報告では集計値として掲載していません。記録がないことを「異常なし」とは扱いません。
- 3D上の乳房部体積差は、真の組織学的脂肪生着率ではありません。
- 年次集計値は個々の患者への結果保証ではありません。術前形態、皮膚・胸郭条件、体重変化、反復回数などで結果は異なります。
このデータから何が分かるか
2025年の6か月主要3D評価では、平均の3D上の乳房部体積差は+34.9mLでした。 一方で、平均下乳変化は+10.34mm、平均乳房横径変化は+9.45mmでした。
当院では、このように体積変化と形態変化を分けて評価します。 注入量や3D体積差は重要な情報ですが、それだけを手術の終点にはしません。 半年後に、下乳・乳房横径などの乳房の輪郭が実際にどう変わったかを確認します。
注入量は手術時の量。半年後の乳房の形の変化が、評価すべき結果です。
現在は、外形を3D、内部をエコーで確認しています
現在の診療では、術後6か月に3Dスキャナーで乳房外形を評価するとともに、 エコーで乳房内部の状態も確認しています。 3Dとエコーは目的が異なり、どちらか一方で代用するものではありません。
2025年の本対象手術群に、現在のエコー全例運用を遡って適用したとは表現しません。
Q. 71.1%は年間手術全体の追跡率ですか?
いいえ。71.1%は形態解析台帳218件中、主要3D評価がある155件の割合です。通常OP274件や年間305件を分母とした追跡率ではありません。
よくあるご質問
Q. 218件は、2025年に行った脂肪豊胸のすべてですか?
いいえ。年間手術数はMMデータで305件(通常OP274件、再OP31件)です。218件は形態解析台帳への収載群で、そのうち主要3D評価がある155件を主解析対象としています。
Q. 85.2%は脂肪豊胸の成功率ですか?
いいえ。主解析155件のうち、院内評価基準の4指標で1項目以上が基準以上だった132件の割合です。安全性や満足度を含む手術全体の成功率、あるいは個々の患者さんへの結果保証ではありません。
Q. 3D体積+60mL以上が20%なら、脂肪の生着が悪いという意味ですか?
そのようには解釈できません。3D上の乳房部体積差は、組織学的な生着量・生着率を直接測定した値ではありません。 また、+60mLは当院の評価基準の一つであり、3D体積差そのものの平均値や「正常値」ではありません。
Q. なぜ体積だけで評価しないのですか?
同じ体積差でも、下乳・外乳・下乳高など、どこに形態変化が現れるかは異なります。 そのため当院では、下乳、乳房横径、3D上の乳房部体積差、トップバストとアンダーバストの差などを分けて確認します。
Q. 次回手術と同日に撮影された5件は、解析から除外しますか?
最新QCで5件すべてが次回手術前の撮影と確認されたため、主解析155件に含めています。次回手術後の影響が入った測定値としては扱いません。
Q. 2025年の全症例で6か月エコーを行っていますか?
いいえ。2025年は現在の全例6か月エコー運用より前の症例を含みます。 現在は6か月時点に3Dスキャナーで外形、エコーで内部状態を確認しています。
自由診療に関する情報
治療内容
自身の脂肪を採取・処理し、乳房へ移植する自由診療です。 採取部位、注入量、注入部位、手術回数は患者ごとの診察・設計により異なります。
費用
脂肪豊胸のモニター価格は、プランにより 862,000円〜3,908,000円(税込)です。 初診料、検査代、圧迫下着代などが別途必要となる場合があります。 料金・募集条件は変更されることがあるため、契約前に最新の 公式料金ページをご確認ください。
主なリスク・副作用
定着量・形態変化の個人差、腫れ、内出血、痛み、感染、傷跡、脂肪壊死、 オイルシスト、硬結・しこり、石灰化、左右差、知覚変化等が生じる可能性があります。 脂肪採取部には、腫れ、内出血、痛み、拘縮、色素沈着、凹凸等が生じる可能性があります。 必要に応じて診察、検査、穿刺・切開等の処置、再手術を行う場合があります。




