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脂肪豊胸ブログ | 最新情報や術後経過、症例写真など随時更新中!

定着率は一定ではないという事実!

前回、脂肪の定着量は、
 
200㏄注入だと140㏄程度(定着率という考え方をすると70%)で、欲を出して片側300㏄も注入すると120㏄(定着率という考え方にすると40%)に落ちる! 

のがエビデンスだと言うお話をしましたね。この事実が世間に知れ渡って、逆にお客様の方が賢くなり、少しでも良心的な手術をしてくれる風潮になればいいのですが・・・。
 
それで、たくさん注入した方が残りが悪い原因ですが、個人的な推測ということでお話しすると・・・。
 
理由① パンパンに詰め込むと、移植終了後も持続的に圧力が高まり、脂肪が傷む。

いわゆる、おしくらまんじゅう状態ですね?(って若い子は知らないかー?)

これによってBANNAI式オリジナル3D注入法でしっかりと剥離をしてスペースを確保して、内圧が上昇するのを最小限にすることが、いかに重要か!お分かりになりますね?
 
BANNAI式オリジナル3D注入法では下乳と外乳をつくりスペースを確保し、かつ乳腺を剥離して高さを出すので形が綺麗になるだけでなく、内圧が上昇しずらくなるので移植した脂肪にも優しい・・・!まさに一石二鳥の注入方法ですね~!(自画自賛すいません💦)
 
ちなみに自分の手術は脂肪を詰め込んでいない証拠に、片側200㏄ちょっとでもボリュームがアップしてますし、ぷるぷる揺れるじゃないですか?

あのサイズを、もし脂肪を400㏄とか詰め込んでつくったとしたら、絶対にぷるぷるしませんよー!

理由② 移植した脂肪細胞は、注入後に新生血管がその脂肪細胞に辿り着くまで生存していた分しか生着できないので、3日で新生血管が行きわたるキャパオーバーで注入しても定着できない!
 
ある研究では、”移植した脂肪細胞が生き延びているのはせいぜい3日くらい!”と言われていますので、その3日間のうちに新生血管が伸びて辿り着く分の脂肪細胞の量しか、1回の脂肪豊胸では注入出来ないというか定着しなんですねー。

その定着しなかった脂肪は吸収されて萎むか(だから余計に元に戻った気がする)、残ってオイルシスト(しこり)になっちゃうんです・・・。
 
その量が片側140~150㏄程度だとなので、片側200㏄注入しても300㏄注入しても、結果的に残るのは同じ!ということになります。
 
ですから、1回の脂肪豊胸で結果を残せるのは、大体140㏄アップくらい、というのが妥当な線です(この結果、体格により2カップが限界ということです)。
 
ここで思うのは、”定着率”という表現が誤解を招き、何㏄注入しても常に定着率が一定だと誤解させてしまう!ということ。
(本当は生着した脂肪はすべて注入した脂肪ではないので、その点からいっても定着率というのはおかしいのですが!)

 1回で定着できる量には上限(140~150㏄)があり、入れれば入れる程、常に一定の定着率で大きくなるわけではない!

ということを、よく理解して下さいね。
 
じゃ、脂肪豊胸では、3カップ以上は無理?というと、1回では無理ですが、複数回すれば大きくなることは可能ですよ!そのことについては、また今度お話ししますね!

このブログを執筆したドクター

院長 坂内誠
銀座3丁目・BANNAI美容クリニック 院長 坂内 誠

保有資格

医学博士/美容外科専門医

経歴

  • 1995 新潟大学医学部医学科卒
    新潟大学医学部附属病院 外科勤務
  • 1997 新潟大学医学部大学院外科学1入学
  • 2001 同上卒 医学博士取得
  • 2006 大手美容外科入職
    都内大型院の院長を務め、グループ内の年間脂肪豊胸手術件数全国トップを毎年記録
  • 2020 銀座3丁目・BANNAI美容クリニック開設 院長に就任

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