定着率を良くする方法 術者編①
”定着率”という言葉は、定義が”〇カップ”と同じくらいイマイチなので、個人的にはあまり好きではない言葉なのですが💦、まだ上手く表現する言葉が無いので一応使いますね。
それで定着率を良くするというか、悪くしない方法というものも手術操作のコツでありますので、今回は術者編ということで。
1.ベイザーの出力に気をつける。
結論から言うと過去に何度も言っている通り、自分は脂肪豊胸にベイザーを使用することに現在は賛成派で、現に自分もアキ―セルと併用しています。
ただ使い方が問題で、脂肪吸引単独であればパワーを上げてもいいのですが、それを脂肪注入するとなると、ある程度のパワーに抑えておかないと脂肪が破壊されてしまいます💦。
具体的にどの位かは、ここでは企業秘密なので言えませんが(笑)。
例えばベイザーにはCモードとVモードの種類があって、ベイザー波が出る方向を調節するのに3種類の先の形状があって、そしてパワーも変えられます。
それで脂肪吸引で使用する時と脂肪豊胸で使用する時は、これらの使用条件が違います!というか、変えていないのなら問題です。
脂肪豊胸でベイザーのモードやパワーを上げ過ぎると、棒も発熱し、脂肪が傷みます!溶けますよ!
ベイザーのパワーを上げると、さっさと脂肪が柔らかく&吸いやすくなるのですが、そこはその後脂肪注入する訳ですから、術者としてはそんなことは出来ません!そんな傷んだ脂肪を胸に入れても、残りっこないですよね?
という訳で、もしお客様に出来ることがあるとすれば、
”カウンセリングの時にベイザーの出力に対して、術者にどういう考えを持っているか聞いてみる”
といいですねー。
ところで、ベイザーは何度も言っているように、それ自体では一滴も脂肪は吸引しません!あくまで金属棒の先から超音波を出し、脂肪細胞同士の接着をバラバラにしてその後の脂肪吸引をしやすくするだけです。
なので前回も言いましたが、ベイザーをかけた後にアキ―セルで吸引すればいいわけで、ベイザーの方がアキ―セルよりたくさん吸引出来る、という説明自体、論理が破綻していて、自分にはなんのことかさっぱり理解できません!
”ベイザーかアキ―セルか?”ではなく、自分が1番おススメするのは、
”ベイザーもアキ―セルも!”、
というのが一番お客様第一な方法だと、自分は信じていますよ。
参考)当院のベイザー併用オプション 通常価格 ¥150000 → モニター価格 ¥100500
このブログを執筆したドクター
銀座3丁目・BANNAI美容クリニック 院長
坂内 誠
保有資格
医学博士/美容外科専門医経歴
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1995
新潟大学医学部医学科卒
新潟大学医学部附属病院 外科勤務 - 1997 新潟大学医学部大学院外科学1入学
- 2001 同上卒 医学博士取得
-
2006
大手美容外科入職
都内大型院の院長を務め、グループ内の年間脂肪豊胸手術件数全国トップを毎年記録 - 2020 銀座3丁目・BANNAI美容クリニック開設 院長に就任