BLOG

脂肪豊胸ブログ | 最新情報や術後経過、症例写真など随時更新中!

定着率を良くする方法 術者編⑤

定着率を良くする方法⑤

”豊胸で必要な分しか脂肪吸引をしない!(もしまだ脂肪が取れる分があっても残しておく)”

ですねー。

少し迷ったのですが、これは患者編に入れるべきかもしれません💦。

”どうせなら一杯取って!ダウンタイムも一度で済むから!”

とよく言われますし・・・。

数千人を経験した中でのことで、残念ながらデータはなく(前クリニック時代にもまとめておらず)、あくまで印象なんですが💦。それでも脂肪豊胸を数千件経験した中での印象ですから、説得力はあるでしょ?

つまり、脂肪吸引は必要な分だけにしておいて脂肪豊胸をした場合のお胸の定着率と、脂肪吸引をメインにして、ついでに脂肪豊胸をした場合とでは、がっつり脂肪吸引してお胸に入れた時の方が定着率が悪いです!

初めはこの原因は、手術時間が長くかかってしまうので、脂肪が室温に通常より長い間置いておくから、それが悪いのかな?

と思って少し冷やしてみましたが全く変わらず・・・。

それでアメリカの脂肪豊胸の大家コールマン氏に聞いたら、彼はバストへの注入を2時間くらいかけて注入しているというのですから(その間、特に冷やしたりせず!)、長時間室温保存の影響はないと確信しました!

いろいろ試行錯誤を重ねてみたものの、脂肪吸引がメイン(例えば大腿全周を3Lくらい脂肪吸引して、その一部を脂肪豊胸する)の時は、定着率が自分のイメージより悪い状態は続き、その理由はわからないまま・・・。

しかしある時、別な治療の話を聞いて、”これかもしれない!”と、ある仮説が頭の中に閃きました✨

それはまたの機会に話すことにして(笑)、それよりもここで大事な今回のテーマをまとめると、お胸の定着率を上げるには

1. 脂肪吸引メインでガッツリととり、そのうちの一部で脂肪豊胸をするメニューはしない(もしそうする場合は、通常の脂肪豊胸より定着が悪いことを覚悟する。同じ結果が出たらラッキー♪)。

2.脂肪の凍結保存のメニューは(おすすめ)しない

同じ理由で、一度にガッツリと脂肪吸引して一部をバストに注入し、さらに残った脂肪は冷凍保存しておく方法は、1回の定着率が悪いと思います。

さらにその後に注入する脂肪もフレッシュではなく冷凍保存されてますから、それを解凍して入れたところで、これまたそちらの定着率も悪いでしょうし・・・。

やっぱり脂肪豊胸は、毎回必要な分だけフレッシュな状態で入れるのが一番ですね!

このブログを執筆したドクター

院長 坂内誠
銀座3丁目・BANNAI美容クリニック 院長 坂内 誠

保有資格

医学博士/美容外科専門医

経歴

  • 1995 新潟大学医学部医学科卒
    新潟大学医学部附属病院 外科勤務
  • 1997 新潟大学医学部大学院外科学1入学
  • 2001 同上卒 医学博士取得
  • 2006 大手美容外科入職
    都内大型院の院長を務め、グループ内の年間脂肪豊胸手術件数全国トップを毎年記録
  • 2020 銀座3丁目・BANNAI美容クリニック開設 院長に就任

記事一覧へ