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体外式組織拡張器(Bravaなど)は脂肪豊胸手術に必要か?

脂肪注入豊胸に、体外式組織拡張器を使用すると、術後成績が良くなる!とした報告がありますね。

体外式組織拡張器とは…。

プラスチック(かな?)の半球状のカップで、これを術前の乳房に数週間装着しておくと、バキュームにより皮膚を伸ばせる!

という代物でした。

このメリットとしては、

①授乳歴のない硬めの皮膚でも伸ばすことが出来、手術で立体的に膨らみやすくなる
②新生血管が増えるので、脂肪の定着がよくなる

などが挙げられます。現在は製造をしていないので入手困難ですが、自分も過去に10症例程経験したことがあります。

しかし!

結論から言うと、BANNAI式オリジナル3D注入法には全く必要がないものでした!

まず体外式組織拡張器によって伸ばした皮膚ですが、かなり”ぶよぶよ”に伸びています。まるでシリコンバックを取り出した直後のように・・・

それならBANNAI式オリジナル3D注入法で、さらに形が作りやすいんじゃないの?と言うと、さにあらず!
ふにゃふにゃ過ぎて、とても意図して形を作ることが出来ませんでした…。(形を作れるドクターには、逆に邪魔です!)

また、鳴り物入りの新生血管の増生により、脂肪の定着をアップ出来るという話ですが、10症例程見た結果ですが、一人として定着がアップした人がいませんでした…。個人差があるとはいえ、なんとも残念な結果に。

さらに体外式組織拡張器を使うと、東洋人はびらんや色素沈着を始めとする皮膚トラブルが起きやすく、また装置の幅により谷間がつぶれ、折角つくった谷間もつぶれる、ということで、何もいいことがないような・・・。

ということで、水平注入法でうすいクレープ状にミルフィーユのように注入する場合は、この器械で陰圧にしてもらって立体的になるのを手助けしてもらう必要はあるかもしれませんが、自分の3D注入法の場合は自力で立体的に出来るので、全く必要性を感じない!

というのが自分の意見ですね。カウンセリングで時々聞かれるので、ブログに載せておきますね!(唯一乳がん術後で皮膚の余裕が全くないケースだけ、自分も必要に感じるかもしれません)

このブログを執筆したドクター

院長 坂内誠
銀座3丁目・BANNAI美容クリニック 院長 坂内 誠

保有資格

医学博士/美容外科専門医

経歴

  • 1995 新潟大学医学部医学科卒
    新潟大学医学部附属病院 外科勤務
  • 1997 新潟大学医学部大学院外科学1入学
  • 2001 同上卒 医学博士取得
  • 2006 大手美容外科入職
    都内大型院の院長を務め、グループ内の年間脂肪豊胸手術件数全国トップを毎年記録
  • 2020 銀座3丁目・BANNAI美容クリニック開設 院長に就任

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