自分が皮下にあまり脂肪を注入しない理由

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症例1は胸の内出血を出さなくて済むケースで、下の症例2は内出血が出る入れ方をした方が仕上がりがいいパターン!
普通は自分は症例1のパターンでオペをします!(左が術前、右が術後1週間)
一番の理由は、”皮下に入れると綺麗な形を作りにくいから”、ということですねー。
皮下に脂肪を注入して皮膚を厚くすると、バストが丸みを帯びにくくなります。
皮下に脂肪を注入して皮膚を厚くすると、バストが丸みを帯びにくくなります。
例えば同じ力でゴム板を曲げる場合、分厚いゴム板と薄いゴム板では、どちらが形を作りやすいですか?
もしくは折り紙をする時に、折り紙を使うのと段ボールのような分厚いものを使うのと、どちらがやりやすいですか?
はい!形を作ろうと思えば、薄い方が圧倒的にやりやすいんですね!
だからバストの形を作る時に皮下脂肪を分厚くすると、プリッと仕上げるのがとっても大変なんです!
一度他院で脂肪豊胸をしていると、大抵皮下に入れられてますから、修正する時にバストの丸みを作りにくい!(大変だけど、結局BANNAI式オリジナル3D注入法で何とかしちゃいますが💦)
ということで、バストの形を作るのに皮下に脂肪を注入するのは邪魔ですから、自分のようなバストの形を作ろうとするドクターは、あまり皮下に脂肪を入れないと思います!だって自分で自分の首を締めちゃいますから。
なので、
術後の症例写真を見て内出血がたくさん出ている
↓
皮下に沢山脂肪を入れる注入方法を好んでいる
↓
バストの形をつくら(れ)ない(ボリュームを出すことだけで満足している)
↓
バストに丸みが出ず、プリッと上向きにもなりにくい
ということが連鎖的にわかっちゃいます・・・。術後の写真1枚で、見る人が見るとわかっちゃうから、怖いですね💦
またこの場合、術中に上体を起こして、お客様が立った状態のバストを確認して仕上げるということは、ほぼしていないと思います!
ここ大事ですよ!
バストは立った状態が大事なのに、寝せたままで脂肪を注入して最後まで上体を起こして確認しないで、それで立った状態の綺麗なバストは作れますか?
私には無理ですし、自分の場合は途中から100%起こして確認しながら注入しています!
あと皮下に入れる場合、脂肪のクレープをミルフィーユのように重ねて注入しているので、バストに高さが出にくいのは勿論、胴体から遠いところが重くなると、そこから下垂するので、乳首が下向きになりやすいですね!
だから水平注入方法でデコルテにたくさん脂肪を注入する、かつ皮下に沢山入れる
ということは、バストトップ(乳首)が下を向いてくるんですよ!! いろいろと繋がっているでしょ?
ということは、バストトップ(乳首)が下を向いてくるんですよ!! いろいろと繋がっているでしょ?
皮下に入れることは、このようにバストの形を作りにくいというだけでなく、お客様から言えば
”術後にバストの内出血が出てダウンタイムに困る”
ということですから、どちらにもメリットはないですよね?
ですからお客様は内出血が少ないクリニックを選べば、一石二鳥なんですよ!(もちろんこれは一般論で、仮に皮下に注入しないで内出血が少なくても、乳腺下にモリモリ入れちゃうとまた別の問題が発生しますが)
今回は、術後の写真1枚で、胸の内出血が多い=恐らくバストの形をつくっていない(ボリュームを増やすだけ)ということをお話ししました。
ただ自分も内出血を出す注入法をせざるを得ない方達もいるので、そのケースはまたの機会で!ちなみに写真がヒントです。
このブログを執筆したドクター

銀座3丁目・BANNAI美容クリニック 院長
坂内 誠
保有資格
医学博士/美容外科専門医経歴
-
1995
新潟大学医学部医学科卒
新潟大学医学部附属病院 外科勤務 - 1997 新潟大学医学部大学院外科学1入学
- 2001 同上卒 医学博士取得
-
2006
大手美容外科入職
都内大型院の院長を務め、グループ内の年間脂肪豊胸手術件数全国トップを毎年記録 - 2020 銀座3丁目・BANNAI美容クリニック開設 院長に就任