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脂肪豊胸手術の安全性について① 麻酔編

脂肪豊胸手術の安全性について① 麻酔編

↑ 全身麻酔の時の気管内挿管と人工呼吸器のイメージ

たまーに、

”麻酔は先生が1人でかけるのですか?麻酔医の先生がいると安心なのですが・・・”

と言われます。

お気持ちもわからなくないですし、確かに麻酔医がいて麻酔をかけてくれた方が

イメージとしては

安心感がありますし、

俺自身も

”先生、じゃ麻酔よろしくね!”

と豊胸の手術だけすれば、まぁ楽なんですが・・・。


それで、ここでの問題は2つ。

①脂肪豊胸の手術に、麻酔医は絶対に必要なの?

②麻酔医の先生がいれば、そもそも脂肪豊胸手術が安全になる?


ということですね。


今回は①について考えましょう!

麻酔医が絶対に必要なのは、なんと言っても

全身麻酔

の時でしょう!

よくTVドラマなんかで、がんの手術をする時に、患者さんの枕元、人工呼吸器の前に座って薬剤を投与したり、なんかしてますよね?

このように全身麻酔とは、自発呼吸を止めて気管内挿管して、人工呼吸器につない呼吸管理して・・・

という麻酔の意味で、
寝ていれば、すべて全身麻酔ではありません!

寝るのは静脈麻酔で、眠り薬を点滴に入れてただ寝せているだけですから、自分で呼吸してる訳で人工呼吸器につないでいる全身麻酔ではありません!

一般の人は、ここを誤解してるんだなー!

それで脂肪豊胸は静脈麻酔と局所麻酔でするのが一般的で、当院では更に硬膜外麻酔も併用して痛みを取り、寝ている間に手術が終わりますが、前述のように

全身麻酔ではないですから、麻酔医は不要

ですね!

(もし全身麻酔で脂肪豊胸手術をしているクリニックがあれば、そちらは麻酔医がいるはずですが、自分が知る限りは脂肪豊胸で全身麻酔してるとこは知らないなー)


ちなみに自分もそうでしたが、一般の外科出身のドクターは、全身麻酔をかけることが出来ると思います!

自分は一般外科医出身で、その研修医の時に麻酔科の先生に就いて麻酔を教わり、しこたま全身麻酔をかけていましたからー!

その後も大学の医局に所属している時は生活費を稼ぐために、全身麻酔をかけに関連病院までバイトに行ってました。懐かしいなー。       


あとは麻酔医じゃないと、麻酔が効かないんじゃないか?と思うかもしれませんが、それも杞憂ですね!

たまーに硬膜外麻酔が入りにくいことはありますが💦、麻酔が効かなくて無理やり手術は出来ないですし、しないですから!


という訳で、

①脂肪豊胸手術に麻酔医が必要か?

ということですが、

全身麻酔でない限り絶対必要ではないし、麻酔医でなくても麻酔は効く!

というのが①の結論です。

しかし・・・!

なぜか一般の人が麻酔医がいないと不安!と言いますが、

例え麻酔医がいても脂肪豊胸手術のリスクは下がらず、
むしろ麻酔医がいるかいないか気にするよりも別のところにある!

んですが、知らないから麻酔医がいるかいないかにこだわるんですねー。


では麻酔医がいても脂肪豊胸手術でリスクが下がらないとは?

続きは次回に!

このブログを執筆したドクター

院長 坂内誠
銀座3丁目・BANNAI美容クリニック 院長 坂内 誠

保有資格

医学博士/美容外科専門医

経歴

  • 1995 新潟大学医学部医学科卒
    新潟大学医学部附属病院 外科勤務
  • 1997 新潟大学医学部大学院外科学1入学
  • 2001 同上卒 医学博士取得
  • 2006 大手美容外科入職
    都内大型院の院長を務め、グループ内の年間脂肪豊胸手術件数全国トップを毎年記録
  • 2020 銀座3丁目・BANNAI美容クリニック開設 院長に就任

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