脂肪豊胸手術の安全性について② 手術編

↑ 3日目の胸と脚の内出血。いつもより多くも少なくもなく、自分の手術では大体いつもこのくらいですねー。
たまーに、
”麻酔は先生が1人でかけるのですか?麻酔医の先生がいると安心なのですが・・・”
と言われます。
お気持ちもわからなくないですし、確かに麻酔医がいて麻酔をかけてくれた方が
イメージとしては
安心感がありますし、
俺自身も
”先生、じゃ麻酔よろしくね!”
と豊胸の手術だけすれば、まぁ楽なんですが・・・。
それで、ここでの問題は2つ。
①脂肪豊胸の手術に、麻酔医は絶対に必要なの?
②麻酔医の先生がいれば、そもそも脂肪豊胸手術が安全に出来る?
ということですね。
今回は②について考えましょう!
脂肪豊胸の手術のリスクは、ズバリ、1.静脈麻酔(呼吸管理)、2.局所麻酔量、3.出血量ですね!
1.静脈麻酔(呼吸管理)
たまーに、
”麻酔は先生が1人でかけるのですか?麻酔医の先生がいると安心なのですが・・・”
と言われます。
お気持ちもわからなくないですし、確かに麻酔医がいて麻酔をかけてくれた方が
イメージとしては
安心感がありますし、
俺自身も
”先生、じゃ麻酔よろしくね!”
と豊胸の手術だけすれば、まぁ楽なんですが・・・。
それで、ここでの問題は2つ。
①脂肪豊胸の手術に、麻酔医は絶対に必要なの?
②麻酔医の先生がいれば、そもそも脂肪豊胸手術が安全に出来る?
ということですね。
今回は②について考えましょう!
脂肪豊胸の手術のリスクは、ズバリ、1.静脈麻酔(呼吸管理)、2.局所麻酔量、3.出血量ですね!
1.静脈麻酔(呼吸管理)
前回お伝えしたように、手術中に寝るのが静脈麻酔ですが、寝れないからと言って
”(静脈麻酔の量を多くして)寝せて!”
とリクエストし、これが効きすぎると舌根沈下が起こって気道を塞ぎます。
丁度、睡眠時無呼吸症候群で息が止まるような感じですね💦
なので、手術中はガッツリと寝せないで、ぼんやりしてるくらいが丁度いいかな?
と言いつつ、うちで手術を受ける人は殆ど手術中は寝ていたと言いますが。
余談ですが、経験的に、お酒が強い人って、なかなか寝ない人がいますね!
体質的に薬を代謝して薬を分解するのが早いんでしょうね。だからお酒に強いんでしょうが・・・。
と言うことで、手術中に完全に寝ることを要求すればする程、手術中のリスクは上がりますので、手術中に起きていると怖い気持ちはわかりますが、その辺は術者に任せましょう!
ちなみに当院の場合は硬膜外麻酔を併用しているので、痛みは硬膜外麻酔で取っていますから、静脈麻酔が弱くて目が覚めていても痛くないので安心して下さいね✨
2.局所麻酔量
痛がるからと言って、局所麻酔の量を増やすと、(麻酔もお薬ですから)使い過ぎると極量を超えますから中毒量に達してしまいます!でも、あんまり脂肪豊胸手術では、局麻中毒は考えられないですねー。
要するに、1.2.共に薬剤の使い過ぎをしなければいい訳ですね!この辺りは医師としての知識と経験が物を言いますから、麻酔医じゃないと!と言う訳ではありませんん。
3.出血量
もう、これが脂肪豊胸手術で一番リスクが高いでしょう!
”交通事故があり、出血多量で・・・”
とかニュースでたまにありませんか?出血が一番命にかかわります。
それで、手術中に出血量が多いのは脂肪吸引の時で、
出血量を減らすのは、術者の経験・テクニックと脂肪吸引器!
ドクターが不慣れでテクニック的に未熟だと、手術中の出血量が増えます!間違いなく。
それで脂肪吸引器ですが、ベイザーを含めた通常の脂肪吸引器では、出血がしやすい傾向がありました。それで自分も、昔の脂肪吸引では結構気を使ってましたね。
しかし!アキーセルを始めとした、先端が回転&振動型の脂肪吸引器では、皮下脂肪層の索状物をカニューレが避けながら脂肪吸引出来ますから、余分に身体の組織を傷めず、結果として
振動回転型の脂肪吸引器は、出血量が減るので安全!
な訳です!
(自分もアキーセルを使用するようになってから、出血量に気を配らなくて良くなったから、手術中のストレスが減りました)
このように、アキーセル脂肪吸引器だと余分に組織を傷めない→
①手術中の出血量が少なくなり、手術の安全性が高まる
②手術中の出血の証、すなわち内出血が少なくなり、お客様が術後隠す苦労が少ない
③術後の痛みが少ない(ベイザーの頃の半分程度という感想が多い)
④術後の腫れも少ない
⑤術後の拘縮も少なく、インディバとか敢えてする必要がない
⑥採取した脂肪組織に不純物が少なく、しこりのリスクが下がる
など、脂肪吸引一つを変えることによって、いろいろなメリットがありますね♪
ですから、
脂肪豊胸の手術を安全にする上で、一番大きなところを占めるのは脂肪吸引中の出血量で、これって麻酔医がいれば安全性が高まることですか・・・?
否!ですね。
麻酔医がいるかいないかではなくて、
術者に手術が安全に出来るかどうかの知識と経験があるかどうか、
また安全に手術を行える機器を使っているかどうか?
じゃないですかねー、大事なのは!
あと内出血と言えば、胸への注入でもそうです!
自分は胸への注入でも内出血が少ないと、よくカウンセリングを受けるお客様から言われますが(たくさんのクリニックの症例写真を比較して研究しているようです。凄いですね)、
自分の手術で胸の内出血が少ないのは、注入の仕方・考え方が違うからで、それが仕上がりに多大な影響が出ます!
詳細はまた違う機会に解説しますが、
胸への注入でも内出血が少ないということも、術中術後の出血量を減らせるので安心安全!
ということですね!
術後に内出血が多いか少ないかは、最近では口コミアプリなどの術後の症例写真で簡単にチェック出来ますから、そう言った
手術の安全性という視点から、内出血を見てみる
のも、手術のリスクを鑑みるのに、いいかもしれませんね!
このブログを執筆したドクター

銀座3丁目・BANNAI美容クリニック 院長
坂内 誠
保有資格
医学博士/美容外科専門医経歴
-
1995
新潟大学医学部医学科卒
新潟大学医学部附属病院 外科勤務 - 1997 新潟大学医学部大学院外科学1入学
- 2001 同上卒 医学博士取得
-
2006
大手美容外科入職
都内大型院の院長を務め、グループ内の年間脂肪豊胸手術件数全国トップを毎年記録 - 2020 銀座3丁目・BANNAI美容クリニック開設 院長に就任