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曲がったカニューレを使うだけでは、3D注入法にはならない!② 脂肪豊胸手術のレベル1について

曲がったカニューレを使うだけでは、3D注入法にはならない!②  脂肪豊胸手術のレベル1について

自分が10年以上前から行い2019年に学会でも発表してから、とくに最近、

見様見真似


曲がったカニューレ

を使って脂肪注入しているところがあるようですが、それ自体は自分も否定しませんし、優れた注入の仕方を取り入れようとすることは大事だと思っています。

(また自分が学会発表してから

”下乳の大事さ”

”バージスラインを作り込むことの大事さ”

に気づいたドクターもいて、

糸でバージスラインを作る方法

とかが登場したことも、業界が発展するキッカケが出来て嬉しいとさえ感じます)

しかし、

単純に曲がったカニューレを使えば自分と同じ結果になる訳ではない

ことは、述べておきますので一般の方は誤解のないようにしてくださいね。


その前にまず、脂肪豊胸手術をするドクターのレベルって、ご存知ですか?

自分も脂肪豊胸手術を行い15年近く経ちますが、自分が若手だった頃も思い出しながら、解説しますねー。


レベル1 脂肪をたくさん注入したら、高さ(大きさ)を出せる!

前回のレベル0より一歩進んで、入れたら高く(大きく)出来るレベルですね。


当たり前と言えば当たり前なのですが、前回解説したように

ベッドシーツ理論

の壁を越えられないドクターがいるのも、悲しいかな現実なのです💦


ですからせめてレベル1になってから、初めて脂肪豊胸手術をしていいレベルじゃないでしょうか?


ただそれでも、まだまだ膨らませ方のレベルには差があるのも事実で、

このレベルでは片側300とか350ccとか大量に入れないと十分に大きく出来ないことが多いですね。


自分もたまに他院の症例写真が目に飛び込んでくることがあり、

”お!このドクター膨らませ方上手かも?”

と思うとシリコンバックだったりとか😅、

かといって脂肪豊胸だと

”(片側300cc以上入れていて)3カップあげられる!”

と言っているケースが多く、脂肪の大量注入は、結局吸収されて残りませんし、しこりのリスクを上昇させますから、

 ”スペースを確保して350cc注入出来ました!”

というのも物は言い様=詭弁ですから、賢い人は騙されないようにしましょうね!


それで自分が賢くなるためには、

症例写真

でまずレベル0とレベル1を見極めることが大事になりますね。

(脂肪専門といいながらレベル0程度とか、なぜかレベル0と1の間にしか見えないのに、巷では上手いと言われていることがあるのも、美容あるあるの一つですよ💦

それを鵜呑みにしてしまうのは、厳しいようですが自己責任になってしまうので、ご自分でしっかりと症例写真をチェックするようにしましょう。見方に関しては、こちら


このように脂肪豊胸手術というのは、入れれば大きく出来るような、簡単な手術ではないのですよ!        



このブログを執筆したドクター

院長 坂内誠
銀座3丁目・BANNAI美容クリニック 院長 坂内 誠

保有資格

医学博士/美容外科専門医

経歴

  • 1995 新潟大学医学部医学科卒
    新潟大学医学部附属病院 外科勤務
  • 1997 新潟大学医学部大学院外科学1入学
  • 2001 同上卒 医学博士取得
  • 2006 大手美容外科入職
    都内大型院の院長を務め、グループ内の年間脂肪豊胸手術件数全国トップを毎年記録
  • 2020 銀座3丁目・BANNAI美容クリニック開設 院長に就任

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