今年の美容外科学会での演題について

エビデンスに基づいた脂肪豊胸手術で美乳をつくる
上記内容で発表させて頂きました。
内容をざっくりと解説しますとー。
①正常乳房の成長の仕方は、2カップアップした場合は横の直径が8ミリ、縦の直径が16ミリ、体積で60cc 増加する。この他に高さもでるのは自明なので、自然な豊胸手術をするためには、この3方向にしっかりとフレーム変化をさせないといけない。つまり
いかなる豊胸手術でも、この3方向でのフレームの変化を再現できないと不自然な豊胸手術になるよ!
ということ。脂肪豊胸手術でこれを再現するのは5D注入法以外では難しいでしょうが、シリコンバックでも同じです。
シリコンバックは大きくなってもなんか不自然!という違和感は、大きさや高さを出せても下乳や外乳をバランスよく大きくすることが出来ていないから、見た目も不自然なんです!
②脂肪の定着率は3分の1程度というのがリアルで、定着率がいい人でも70%は難しく150cc程度が限界(以前よりデータが増えたら少し上限が上がりました)。別な言い方をすると3分の2は吸収され、それがしこりの原因になるので脂肪の入れ過ぎは厳禁!
よって脂肪豊胸は、この定着率でも①のフレーム変化をしっかりだすことが美容外科医には求められる。
エビデンスがなく定着率が70%といって集客し、大きくならなかったらサイズ保証もしないって、どうなの?
また片側200ccでも実は入れ過ぎで、この注入量でも大きく出来ないのは技量的にどうかと思いますし、300cc以上注入するなんて論外!
③当院は②の定着率(平均1.2カップ相当サイズアップ)でも下乳は平均1.6カップ相当アップ、外乳は平均3.4カップ相当はサイズアップできるので丸に近い形態変化となり、実際の定着量以上の効果を出せている。
④脂肪豊胸手術で美乳にするには、脂肪の定着限界量を大きく超えない程度、具体的には180cc以下の注入量でもバストのフレームを先程のデータに沿って変化させれれば、しこりのリスクを上げずに、不自然さがない美しいバストをつくることができるので、それができるように頑張りましょう!
ということ。
業界全体にコールマン式に頼らず安全に美乳にする方法の提言をしたのですが、これで世の中は動くか?
いずれにせよ、自分はもっともっと高めていきますね!
このブログを執筆したドクター

銀座3丁目・BANNAI美容クリニック 院長
坂内 誠
保有資格
医学博士/美容外科専門医経歴
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1995
新潟大学医学部医学科卒
新潟大学医学部附属病院 外科勤務 - 1997 新潟大学医学部大学院外科学1入学
- 2001 同上卒 医学博士取得
-
2006
大手美容外科入職
都内大型院の院長を務め、グループ内の年間脂肪豊胸手術件数全国トップを毎年記録 - 2020 銀座3丁目・BANNAI美容クリニック開設 院長に就任