豊胸後に”失敗した!”と後悔しないために
豊胸後に後悔する人の特徴とは?
長年、美容外科医として診療していると、以前他の豊胸手術で失敗をして、とても後悔している人とお会いすることがあります。
経緯をお聞きしてきた結果、大体その方達の特徴は一言に集約されます。
それは、
事前の○○ー○不足!
ですね…。
○に入る文字がわかりますか?
例えば、よくある例としては、
”近くで出来るところを探した”
”とりあえず大手だから大丈夫だろうと思った”
”安かった”
”手軽だった”
”脂肪吸引・注入専門クリニックと謳っていた”
”他のクリニックを指導していると謳っていた”
”麻酔科医が在籍していると聞いて安全だと思った”
”ネットで検索したら最初に出てきた”
”知り合い(その人は実際に手術していないのに!)に聞いた”
”リスクを知らなかった(説明されなかった)”
”そこがTVに出ていた(マスコミで有名だった)”
”口コミがよかった”
などなど…。
後悔している方たちのコメントは、大体こんな感じの答えが多いですね…。
これを見て、○○ー○不足の答えがわかった方はいますか?
はい、そうです!
リサーチ不足
ですね。この一言に尽きます。
信じられないことなんですが、
豊胸だと結構な大金になるのに、
自分の大切な体にメスを入れるのに、
取り返しのつかないことになるかもしれないのに、
リサーチ不足で決心をしているんです!
この理由ですが、
リサーチするのが面倒なのかもしれませんし、
どうやってリサーチしたらいいのか、リサーチ方法がわからないのかもしれませんし、
また情報が多すぎて何が本当かわからないのかもしれません…。
けれど、大丈夫です!
脂肪豊胸を専門にしている美容外科専門医で、
脂肪豊胸手術だけでも数千件の経験と、
オリジナル手術を開発しそれを学会発表し、
年間症例件数全国NO.1&口コミサイト全国NO.1になった実績がある自分が
リサーチには何が必要で、それをどのようにリサーチすればいいかをお伝え位しますので
最後まで何度もお読みになって理解して下さいね。
先程の豊胸後に後悔した人たちには、どこに問題があった?
先程のコメントの、どこが問題だったか振り返ってみましょう。
”とりあえず大手だから安心感があった” ← ドクターの実力差の重要性の認識不足と、ドクターの力量をリサーチしなかったのですね。
”安かった” ← 相場感のリサーチも必要ですが、失敗しないためには価格だけではなく、ドクターの力量を重視しましょう!
”手軽だった” ← 安易にヒアルロン酸豊胸をした方に多いコメントです。豊胸の種類とそのリスクについてのリサーチが必要です。
”脂肪吸引・注入専門と謳っていた” ← 素直に信じるいい人ですが、ドクターの実力をしっかりとリサーチしましょう。
”他のクリニックを指導していると謳っていた” ← 素直に信じるいい人ですが、他のクリニックを指導していると言えるクリニックは存在しませんし、所属するドクターによっても実力はバラバラですから、手術を担当するドクターの実力をしっかりとリサーチしましょう。
”麻酔科医が在籍していると聞いて安全だと思った” ← 安全はもちろん最重要ですが、経験豊富なベテランであれば必ずしも麻酔医は必須ではありません。麻酔医がいるか否かよりも手術を出血を少なくするかの方が重要なケースもありますし、また在籍と謳っていても、ただグループに在籍しているだけで麻酔は担当していないという過大広告もありますし…。麻酔も含めたドクターの経験・力量をリサーチしましょう!
”ネットで検索したら最初に出てきた” ← 広告が目についたのかもしれませんが、広告と手術の成否は全く関係がありません。調べるのが面倒という気持ちがあったのでしょうが、ドクターの力量を最優先にして下さい。
”知り合い(その人は実際に手術していない!)に聞いた” ← 友人が体験してよかったというなら話は別ですが、ただ聞いたことあるだけ!という(ある意味)無責任なケースもあります。噂ではなく、症例写真などでドクターの実力をしっかりリサーチしましょう。
”リスクを知らなかった(説明されなかった)” ← ヒアルロン酸豊胸やシリコンバック豊胸で多いケースですね。豊胸手術の種類をしっかりとリサーチしましょう!
”そこがTVに出ていた(マスコミで有名だった)” ← 噂ではなく、症例写真などでドクターの実力をしっかりリサーチしましょう。
”口コミがよかった” ← 噂ではなく、症例写真などでドクターの実力をしっかりリサーチしましょう。最近はステマもよくありますし。
豊胸術後に後悔しないために押さえておくべきポイントとは?
①豊胸手術の種類とメリット・デメリットを正確に把握する
なかなか情報を集めるのも大変だと思いますので、もしよろしければ、こちらのコラムをご参照ください。
↓
豊胸手術の種類とメリット・デメリット
上記以外に、当院で脂肪豊胸手術を修正する場合に感じたことを追記しておきます。
①シリコンバック豊胸後の修正の場合
取り出しと同時に脂肪豊胸する場合、いくつか注意点があります。
●シリコンバックが入っていたことにより、バストの形を作るのに制限が出ます。特にシリコンバックが乳腺下に入っていた場合、脂肪を乳腺下に注入できないので、脂肪豊胸が初めての人に比べて形を作るのに不利になる。(バストの形を作れずに、ただ注入するだけなら問題はないかもしれませんが)
↓
豊胸手術の種類とメリット・デメリット
上記以外に、当院で脂肪豊胸手術を修正する場合に感じたことを追記しておきます。
①シリコンバック豊胸後の修正の場合
取り出しと同時に脂肪豊胸する場合、いくつか注意点があります。
●シリコンバックが入っていたことにより、バストの形を作るのに制限が出ます。特にシリコンバックが乳腺下に入っていた場合、脂肪を乳腺下に注入できないので、脂肪豊胸が初めての人に比べて形を作るのに不利になる。(バストの形を作れずに、ただ注入するだけなら問題はないかもしれませんが)
● シリコンバックが入っていた被膜が残っていることにより、被膜拘縮に似た症状が起き、バストの形が歪になることがある。
●シリコンバック取り出しの料金も上乗せされますので、本当にシリコンバック豊胸でいいのか、よく検討することが大事です。
②ヒアルロン酸豊胸後の修正の場合
●ヒアルロン酸が残っていると、しこりや感染のリスクが若干上がる。
●ヒアルロニダーゼなどの溶解注射を使用しても、簡単にヒアルロン酸を除去出来ない。
●ヒアルロン酸がしこりとして残っていると、除去費用もかかる。
③脂肪豊胸後の修正の場合
●脂肪吸引が終わっているので、取れる脂肪が少なくて手術できないことがある。
●乳首が下を向いていたり、マイナスからのスタートになる。
②きちんとドクターで選ぶ(豊胸手術の結果は、ドクターによって雲泥の差があることを理解する)
例えば、画一型で大量生産のファミリーレストランであれば、どこのお店に入っても(誰がやっても)殆ど同じ味が出るかもしれませんが、ミシュランの星を獲得したレストランはシェフによってその味が出ているように、豊胸手術だってドクターによって結果は全然違います!
ドクターそれぞれで得意不得意、経験や実績、美的センスが全く違いますから!
ですから、まずスタートは、豊胸手術はドクター選びからするのが最優先!ということになります。
脂肪豊胸手術のドクターを選ぶ方法
それでは、具体的にドクターを選ぶ方法を解説します。
①脂肪豊胸手術を専門に担当して3年以上、脂肪豊胸手術件数300件以上
あくまで目安ですが、安定して手術結果を残せるには、最低でもクリアしたい数字です。
②症例写真をチェックする
ドクターの実力が如実に現れるのが、この症例写真です!これによってドクターの美的センス、技術力がわかるので、症例写真のチェックなしにそのドクターに豊胸手術を依頼するなんて、ありえません!
ドクターが1人のクリニックは別ですが、複数のドクターが所属するクリニックの場合は、その症例写真がどのドクターによって執刀されたのかきちんと確認する必要があります。よって執刀ドクターが明記されていない場合は注意が必要です。
症例写真の見るべきポイントを動画で解説しましたので、ご覧下さい。↓
③脂肪注入の量は、片胸300ccを超えない手術をしている
症例写真でも、特に直後~1カ月は脂肪を大量にを詰め込むだけで、一見上手なドクターに見えます。大量に脂肪を注入した場合、半年もすると殆どが吸収されますし、最悪大きなしこりになりますよ!
(番外編)形成外科専門医であることは、脂肪豊胸手術のドクター選びに重要か?
形成外科のトレーニングを受け、その知識だったり切開縫合する技術は、残念ながら脂肪豊胸手術で綺麗なバストをつくる技術とは関係がありません。よって、切開系の美容外科手術には形成外科専門医の資格は重要だと思いますが、脂肪豊胸手術に形成外科専門医の資格は関係ありません。
症例写真でも、特に直後~1カ月は脂肪を大量にを詰め込むだけで、一見上手なドクターに見えます。大量に脂肪を注入した場合、半年もすると殆どが吸収されますし、最悪大きなしこりになりますよ!
(番外編)形成外科専門医であることは、脂肪豊胸手術のドクター選びに重要か?
形成外科のトレーニングを受け、その知識だったり切開縫合する技術は、残念ながら脂肪豊胸手術で綺麗なバストをつくる技術とは関係がありません。よって、切開系の美容外科手術には形成外科専門医の資格は重要だと思いますが、脂肪豊胸手術に形成外科専門医の資格は関係ありません。
③保証制度が充実したクリニックを選ぶ
きちんと腕のいいドクターを選んでも、脂肪豊胸手術の場合、どうしても脂肪の定着に個人差があり、あまり胸が大きくならないことも起こりえます。万が一こうなった場合、泣き寝入りするしかないのでしょうか?
いいえ!この場合は、サイズ保証があるクリニックを選ぶことによって、リスクを回避することが出来ます!
同様に、脂肪吸引部の修正なども保証があると安心なので、こちらの有無やその場合のコストも確認して納得してクリニックなりドクターを選ぶといいでしょう!
脂肪豊胸手術に麻酔医は必要か?
麻酔医がいて悪いことはありませんが、結論から言うと、脂肪豊胸手術を全身麻酔で行わない限り、麻酔医は必須ではありません。
強いて言えば、脂肪豊胸手術経験がまだあまりないドクターの麻酔管理には、麻酔医が居た方が安心でしょうが・・・。
この辺りの麻酔という全身管理の経験と言う意味も含めて、先程の脂肪豊胸手術3年、300件が1つの目安かな?と思います。
たまに、
”麻酔医が在籍しているから安心!”と言っているところがあっても、実はただグループ内に麻酔科出身のドクターが在籍しているだけで、きちんとすべての豊胸手術の麻酔をかけている訳でなかったり、
”すべてのドクターが麻酔医による指導を受けているから安心”といっても、そんなの当たり前じゃない?なにをいまさら!という感覚です。
(例えば自分は一般外科時代に老練な麻酔科専門医のドクターに一から指導して頂き、全身麻酔を数百件かけて全身管理していた経験もありますし、全身管理する手術を美容外科医がするのであれば、それくらい出来るのが当然です!)
また手術の安全性は、麻酔医がいるかいないかだけではなく、脂肪吸引時の出血の多さの方が大事だったりしますし(これも脂肪吸引の経験数や新型の機器を導入しているかが重要)、過剰に麻酔の安全性に敏感になる必要はないでしょう。
このコラムを監修したドクター
銀座3丁目・BANNAI美容クリニック 院長
坂内 誠
保有資格
医学博士/美容外科専門医経歴
-
1995
新潟大学医学部医学科卒
新潟大学医学部附属病院 外科勤務 - 1997 新潟大学医学部大学院外科学1入学
- 2001 同上卒 医学博士取得
-
2006
大手美容外科入職
都内大型院の院長を務め、グループ内の年間脂肪豊胸手術件数全国トップを毎年記録 - 2020 銀座3丁目・BANNAI美容クリニック開設 院長に就任