COLUMN

〜医師監修〜脂肪豊胸に関するコラム

脂肪豊胸手術で感染はなぜ起こるのか? 原因と対応策は?

豊胸手術で感染とは?

ヒアルロン酸豊胸、シリコンバック豊胸、脂肪豊胸、いずれでも感染は起こり得る!

感染とは、手術後に細菌(いわゆるバイ菌ですね)が体内で繁殖して化膿した状態のことをいい、感染が起きると赤み・腫れ・熱感・痛みなどの症状がでます。感染は外科手術では往々にして起きることですから、外科手術の時には清潔操作につとめ、ルーチンで手術中に抗生剤の点滴をしたり、術後に抗生剤の内服をして感染が起きないようにしている訳ですね。

しかし、それでも感染が起こることもあり、症状が軽度な早期のうちに発見できれば抗生剤の投与でも治癒しますが、発見が遅れ感染症状が進行した場合は、病状に合わせた適切な治療が必要になってきます。(ここでも担当ドクターによる力量・経験の差が出てきますから、手術は仕上がりだけでなく、トラブルへの対応能力も含めたドクター選びが大事ですね)

それでは感染が起こる原因と一般的な対応策について、まとめてみますね。

感染が起こる原因は?

豊胸の種類のにもよると思いますが、原因としては主に

①患者さまの健康状態(免疫低下した体調での手術、免疫が低下する薬剤の使用中、術後抗生剤を内服しなかったなど)
②術後、傷からの感染
③たまたま術後に高熱が出る疾患にかかった場合(菌血症になり細菌が異物付着)
④手術器具の汚染
⑤術中の不潔操作(スタッフが豊胸手術に不慣れだと無意識に不潔操作をしていることがあります!)

などでしょうか?

脂肪豊胸手術を経験して15年のベテランの私見ですが、この中で感染の最大の原因は、
⑤スタッフが術中に清潔な操作を出来なかった 
だと思います。

一般外科を経験してきた者としては、美容外科手術の清潔操作レベルはかなり低く、初めて美容外科手術を診た時は唖然とした記憶があります💧(誤解を恐れずに言うと、自分から見て、清潔と不潔の概念がきちんとしている美容ナースさんは、業界ではかなり少ないです💦)

特に脂肪豊胸は美容の中でも清潔操作を求められると思いますが、二重手術などと違い手術件数が少ないですから、ナースさんの経験値がなかなか上がりません!

例えば脂肪豊胸手術は大手美容の大型院でも、月に4〜5件くらいでしょうか。そこにナースさんが20人いて順番に担当したら、単純計算で4〜5ヶ月に1回、やっと手術を担当できることになります。そうすると消毒やドレーピング、機材を清潔に扱う手技のマニュアルを勉強して覚え、それを実践したとしても次にするの4〜5ヶ月になる(連続で担当しても翌週以降とか?)ので、その時にまたマニュアルを復習して思い出して…。
なんてしてたら、いつまで経っても上達せず、清潔操作を身体に染み込ませるなんて至難の技です。これが脂肪豊胸で感染が起こる大きな理由の一つだと推測します。

これに対し当院の場合、月20件以上を3人の優秀なベテランスタッフでまわしますから、短期間で既に無意識に清潔操作が出来るまでになっています!ですから開業以来、ひどい感染症例を出しておりません!(これは自分が大手所属時もそうで、誇れるのは症例数NO.1だけではなく、感染症例を出さないことも自慢でした)

ここに、脂肪豊胸専門クリニックを選ぶのがなぜ安全安心なのか?その理由があるのではないでしょうか?

感染症対応策 ①軽症の場合

感染が軽症の場合は、まず抗生剤の内服になります(当然予防投与に使用するような弱い抗生剤では心許ないです。抗生剤の選択にも主治医の経験や力量が現れます)。これで軽快したら不幸中の幸い!かなり早期で発見し、菌も弱めです。(自分が抗生剤の内服を指示するとしたら、感染疑いですねー)

もう少し感染症状が進んでいれば、内服では効かないので抗生剤の点滴になります。連日点滴を続けながら、症状が治ってきているかどうかの判断をドクターには求められます。通常、血液検査と触診で痛みの変化を診て判断しますが、それを的確に判断できるか?

これは丁度、急性虫垂炎の程度を血液検査と触診で診察し、点滴で散らすか?手術にすべきか?という判断に似てますね。(自分は幸い一般外科で経験していたことなので普通にできますが、あなたを担当するドクターは、これが万が一の時にできますか?)

感染症対応策 ②中等症の場合

感染が中等症の場合は、すでに感染が進んでいるのでバスト内に膿が溜まっています。この状態ではいくら強力な抗生剤を点滴しても効きません!外科の基本は切開排膿となりますから、膿を除去しなければいけません!

ヒアルロン酸豊胸などのフィラーの場合は、ヒアラーゼ(ヒアルロン酸溶解剤)で残存するヒアルロン酸を溶かしつつヒアルロン酸の吸引除去と胸部の洗浄になるでしょうし、シリコンバックの場合はバックの摘出と洗浄になるでしょう。

脂肪豊胸の場合はまだ注入した脂肪の除去は必要なく、抗生剤での胸部洗浄で対応可能です。少し洗浄した廃液に膿が多いと判断した場合はドレーンを留置して排膿を促進します。(自分は一般外科当時に洗浄とドレーン管理を経験しているので普通にできますが、あなたを担当するドクターは対応が可能ですか?)

感染症対応策 ③重症の場合

感染が重症の場合、脂肪豊胸の場合は注入した脂肪が細菌感染でダメになり、かつ細菌の温床になっている可能性が高いので、躊躇せず注入した脂肪を摘出除去しなければいけません!

この場合は、まず脂肪吸引の要領で脂肪を除去しますが、これは脂肪豊胸手術のある程度の経験(それなりの脂肪吸引の経験とスキル)があれば可能で、注入した脂肪細胞も感染さえコントロールできればいいので、全ての注入した脂肪を除去する必要もありません!

大体このレベルになると敗血症の一歩手前で、全身管理の知識と経験が必須です!(自分は一般外科でICUや重症感染症の治療経験があるので普通にできますが、あなたを担当するドクターは可能ですか?)

これでも対応できない場合

もう敗血症に移行していて生死に関わる状態ですから、クリニックでの対応はできません! ICUのある施設に搬送して治療する必要があります!(当院は高次医療機関と提携していますが、あなたを担当するクリニックは提携先がありますか?)

しかし、基本は感染の早期発見と適切な処置があればここまで至ることは稀で、過度に心配することはありません!

こうして振り返ってみると、自分はまるで逆算したかのように、脂肪豊胸の管理がすべて出来るために一般外科を経て今があるんだなーと、つくづく思いました。

それで当院の特徴をまとめると、

<術前>
脂肪豊胸の長年の経験と知見を持つドクターが丁寧にカウンセリング&何でも質問可能

<術中>
一般外科でも全身麻酔と全身管理をしていたドクターが術中を担当!
感染症例を出さないために重要な、清潔操作に慣れた経験者揃いのナース集団が介助!
自然で綺麗に3D注入法でバストを仕上げるドクターが担当なので仕上がりも安心!

<術後>
手術で作った美乳は半永久的!
万が一感染が起きても外科上がりで適切に対応できるドクターが担当するので術後も安心!
万が一定着率が悪くて大きくならなくても、最低限のサイズ保証があるので安心!

凄い!どこからどう見ても、脂肪豊胸手術を他でやる理由がない!

脂肪豊胸手術なら、やっぱり坂内(BANNAI)一択だなー!

このコラムを監修したドクター

院長 坂内誠
銀座3丁目・BANNAI美容クリニック 院長 坂内 誠

保有資格

医学博士/美容外科専門医

経歴

  • 1995 新潟大学医学部医学科卒
    新潟大学医学部附属病院 外科勤務
  • 1997 新潟大学医学部大学院外科学1入学
  • 2001 同上卒 医学博士取得
  • 2006 大手美容外科入職
    都内大型院の院長を務め、グループ内の年間脂肪豊胸手術件数全国トップを毎年記録
  • 2020 銀座3丁目・BANNAI美容クリニック開設 院長に就任

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