COLUMN

〜医師監修〜脂肪豊胸に関するコラム

脂肪豊胸だけで、どのくらい大きくできる?

脂肪を入れれば入れるほど、大きなバストを手に入れられるのか?

シリコンバック豊胸でも、小さいサイズのものよりも大きいサイズのものを入れた方が大きくなりますよね? 

現在学会で禁止されているヒアルロン酸豊胸なども一応入れた分だけ大きくなりますから、3次元空間で生きている我々としては、たくさん注入なり挿入すれば大きくなるのは、感覚として当たり前と言えば当たり前ですがー。

それでは脂肪豊胸でも、脂肪をたくさん注入すればするほど大きくできるのでしょうか?

脂肪注入の特殊性

 いいえ!脂肪はたくさん入れればいいわけではないのです! というか、むしろ大量注入は危険です!(大量注入の具体的な注入量は後述します)

理由は、脂肪移植では血流を考えなければいけないから!

確かに脂肪もたくさん注入すれば、直後から数ヶ月程度なら、すでに死んで定着していない脂肪が残った状態によって
バストを大きく見せかける
ことは出来ますが、脂肪移植では大量に脂肪を注入してもそれら全てに血流を再開させることは出来ないので、
定着できる量を超えて注入された量の脂肪は結局吸収されて小さくなるだけならまだいいですが、最悪しこりとなって残ってしまうんです。

これはシリコンバックやヒアルロン酸は無生物で血流のことは考えなくてもいいのとは対照的ですね。

脂肪の注入量と半年後の定着量は無関係という事実!

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グラフは注入した脂肪の量半年後に定着した量の相関関係を解析したものです。

相関関係がある(注入すればする程脂肪が定着する)と右肩上がりの直線に近くなり、統計処理をしたRが1に近くなりますが、

見た目にも統計処理的にも全く相関関係はなし!

つまり

脂肪を注入すればする程、バストが大きくなるという事実はない!

ということがエビデンスとして示されました!

ですから、もしインスタなど術直後の症例写真で

こんなにバストが大きくなってる〜!

と誘蛾灯に群がる蛾のように集まって手術を受けると、直後は大きく見えたけど結局元に戻ってしまったとか、しこりだらけのバストになってしまったとかいう結果になってしまうのです…。

こういう手術をしているところがあるから、脂肪豊胸手術の評判が悪くなるわけです。

では、脂肪豊胸手術では、どのくらいの注入量が適量? 何ccから入れ過ぎになる?

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注入量とバストアップの相関関係については全くの無関係ということがわかりました。

では、具体的にどのくらいの注入量が適切で、何ccから入れ過ぎとなり、しこりのリスクが上がるのでしょうか?

実は、今まで業界ではこれといったエビデンスはなく、恐らく

片胸200〜250ccが適量じゃね?

という経験則からくる、なんとも頼りない指標で手術が行われてきたのが現状なんです!

怖いですね💦

それで過去、自分も大体片胸210ccずつくらいで手術を行なってきて、その間も確固としたエビデンスが欲しいと切望していたので、2020年の開業時からコツコツデータを蓄積してきたのです!

その答えが、このグラフになります。(縦軸が人数で、横軸が半年後に増加した体積を示しています)

結論からいうと、

①平均的な片胸の定着量は75cc程度(1カップちょっと)

②どれだけ脂肪を注入しようと、片胸135cc以上は脂肪が定着出来る人が殆どいない

でした。

つまり、授乳歴のあるなしは関係なく、仮に皮膚の伸びがよくたくさん注入できても、結局1回で定着できる脂肪の上限は135ccなので、

”授乳歴があって皮膚が伸びやすかったから250cc以上注入できました!”

とか、

”なんとか脂肪を注入できるスペースを確保して250cc以上注入しました!”

というのは一見正しいように聞こえますが

脂肪の定着限界を考慮しない、全く的外れな手術

と言っていいでしょう!

結論:最適(安全)な片胸の脂肪注入量は135cc前後(上限はせいぜい180cc程度までか?)で、片胸200cc以上は明らかに入れ過ぎ!

ですから、

”しこりのリスクを考慮して当院は注入量を○○cc以下にしています!”

と言いながら、

その注入量が片胸180ccを超えている場合

先程のように恐らく感覚だけで、なんのエビデンスもなく

完全に入れ過ぎのレベル

で、

その注入量ではしこりのリスクはまったく下がらない!

というのが3Dスキャナーで数百人を解析して得た当院オリジナルのエビデンスです!!

果たして片胸180cc以下の注入量で、本当にバストは大きくなるの?

3次元でガチガチの頭の人は、そう思うでしょう? なんたって注入している量が少ないんですから!

例えば片胸210ccだったのを140ccに減らしたら、注入量が3分の2になってしまうので、バストアップ効果も3分の2になると考えるのが当たり前ですよね?

ところが手術の仕方によっては、注入量を減らしても、それ程効果を落とすことなくキチンと大きくできるんです!

そのことを少し説明していきましょう!

通常の脂肪豊胸で大きくならない理由 注入エリアの間違い

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まず一般的な脂肪豊胸の場合、左のようなエリアに注入することが普通ですね。

しかも大体

4層とかに層状に注入しますから、高さが出ません!

層状に注入するから注入できる量が多くなるので、よりたくさん脂肪を注入できるから大きくなる!

という言い分もありますが、

解剖学的特徴から、層状に注入したら絶対に高さは出ません

し、また

定着限界からいっても、そもそも片側200cc以上の大量注入はすべきではない

ので、これも間違っています!

また、仮に定着上限近くの120ccも定着した場合ですら4層に分けていたら一層が30ccで、それが四角い範囲でぺたーっと注入されていたら、

一層の厚さは向こうが透けて見えるんじゃないかっていうくらい、薄っぺらいクレープです!

それを4枚重ねて本当に高さのある、しかも丸いバストができますか?

注入するエリアが

デコルテにも無料で注入します!

っていって、結局四角いエリアに注入するわけですから!

これで2回とか3回脂肪豊胸手術を繰り返したら、四角いシリコンバックを入れたような、

弁当箱みたいなバスト

になるのは火を見るより明らかじゃないですか?

このように、通常の脂肪豊胸手術で全然大きくならないというのには、このような致命的な理由があるからなんです。

繰り返しますが、かといって片側300cc以上注入すれば大きく見える!といってモリモリに脂肪を注入するような野蛮なオペは決してすべきではないですが、集客するためにはなんでもありな倫理観がないところでは、それでインスタ映えをねらったり脂肪豊胸でも1回で3カップ上がります!とか実際にやっているクリニックもありますので、

それを信じるか信じないかは、あなた次第!

私は18年の経験からいっても、数年後には大きなしこりになるのはほぼ確実ですし、なによりエビデンスからいっても絶対にすべきではないと思いますがねー。

それでは脂肪豊胸で高さがあり丸く大きいバストにする方法は?

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答えは、

4層に分層することにこだわらず、またデコルテに注入することはせず

こだわるのは

下乳や外乳をつくりフレームを大きく広げると同時に高さを出すようにし、丸いエリアに注入すること

です! 

まぁ同じ脂肪豊胸手術といいながら、シリコンバックを挿入するのに近いですねー! だから自分の手術は同じ脂肪豊胸手術と言っても全く別物!

脂肪でも丸くて高さのあるバストができるんです!

そうすると例えば同じ120ccが残ったとしても、十分大きく丸くて高さのあるバストができるのですねー! 

本質は、定着率、定着量の問題ではないのです!

しかし…

言うは優しく行うは難し! 

業界内で自分以外にこれと同じことをできる人は皆無といってもいい でしょう!

これが出来るのは、自分が開発したBANNAI式オリジナル3D注入法を研鑽して進化させた

5D注入法でしか、現在のところ不可能

です!

ただ断っておきますが、自分が学会やYouTubeで発表してから見よう見まねで曲がったカニューレを使用しているクリニックを散見しますが、

ただ曲がったカニューレを使えば無条件に5D注入法と同じ結果が出来るわけではない!

ですからね!

仮に同じ道具を使ったとしても結局は使い方が大事なわけで、それだけで同じ結果が出るわけではないのです!

この辺りも患者さん側の考える力が要求されるところになります。

まとめ:脂肪豊胸の定着量がそれ程多くなくても、5D注入法のようにフレームを変える注入技樹があれば、しっかりと大きくすることが出来る!

脂肪豊胸手術で、どこまで大きくできるか?

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ここから本題ですが、結論から言えば

手術を繰り返せば毎回少しずつ、どこまでも大きくすることが可能です!

自分の過去最高の手術回数は、なんと同じ人で

6回も

したことがあります!

その人はスタートが

Aカップから最終的に女性の顔くらい

大きなバストになりましたし(サイズは聞き忘れました💦)、

他に

5回

した人は

Dカップのブラ(見た目はAかBカップ)スタートでKカップ

まで行きました!

いずれも前の大手所属時なので症例写真がないのが残念ですが、こちらの写真は和多志のお気に入りの写真で、2回脂肪豊胸手術後1年目のものです。

脂肪豊胸手術でも、Dカップ(見た目A〜B)からKカップまでサイズアップした経験がある!

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先程の和多志のお気に入りの美巨乳のバストを回数別に写真を比較してみると、こんな感じです!

シミとアンダーの距離、位置から如何に大きくなったか伝わりますか?

ちなみに

アンダーの位置が下がってる

わけですが、これが

乳房の自然な成長と同じ変化

であり、

自然な巨乳というものは、決して成長とともにデコルテがもりもりしてくるのではない

のです!

デコルテ注入にこだわる間違いがここにあります!

しかも

下乳の位置が下がってもバストが下垂することはない

でしょ?

下乳の重要性

また横の直径が大きくなって

身体の外に丸いシルエットがはみ出していて丸さと巨乳感が増してます

よね?

外乳の重要性

この外乳の変化を

少量の脂肪で(シリコンバック豊胸でも)再現することが難しい

ので、5D注入法以外では不自然な形でかつ大きく見えない脂肪豊胸手術結果になるんです!

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一応、この2回の脂肪豊胸手術の変化を3Dスキャナーで見てみましょう!(このようにしっかりとデータを解析している専門のクリニックは業界でもうち以外は殆どないですよ!)

まず

体積は2回で210ccアップ

しています!

つまり最低でも210ccのシリコンバックを挿入したのと同じ効果が、2回の脂肪豊胸手術で出せています!

この時、写真の右胸は2回で合計351cc注入しました(1回平均175.5cc)ので、定着率は62%と上々の結果でした!

ちなみに乳房部(デコルテ含めて60ccではない)の60ccちょっとの堆積増加で1カップ相当の変化というデータがあるので、体積から言うとこの変化は

2回で3.5カップアップ

です!(もっと大きくなった感じがしますよね?これが5D注入法の魅力です!)

次に縦の直径の変化をみると、

下乳が2.7cmアップ

しています!同様に1カップ相当の変化で下乳は0.8cmアップというデータがありますので、下乳の変化から言うと

3.4カップアップ

ということになり、体積変化と同等の下乳(乳房の縦の変化)が出ており正常のバスト変化と同様な変化をしていますから、

”5D注入法で作るバストは自然で美しい”んですね✨

横の直径をみてみると、なんと

3.0cm

もアップしており、これも1カップで0.4cmというデータもありますから、横幅の直径でサイズ変化を換算すると

7.5カップアップ!

と言うことになります。

通常の成長した場合は下垂して縦長の楕円になる

のに比べ

5D注入法の方がより円形に近い変化をしている

ので見た目の印象としても美しく、また

身体のラインから外乳がはみ出しているので、実際のサイズ変化よりも巨乳に見える

理由の1つになっています!

この外乳の変化はシリコンバック豊胸でも出しにくく、術後のバスト変化の美しさとしては業界唯一の変化を出せる5D注入法の独壇場です!!)

脂肪豊胸手術でも5D注入法だけが唯一適切な注入量で円形に近い形に大きくでき、実際の体積変化より大きく、しかも美しく見える!

解説
以上、

脂肪豊胸手術でも、きちんと乳房部を大きくできる手術をすれば、正常バストの成長よりも、またシリコンバック豊胸の結果よりも、断然美しい円形に近いバストがつくれる

(しかも通常の4層に注入する脂肪豊胸よりも高さもでる)ことをエビデンスや3Dスキャナーを使って解説しました。

ちなみに美乳というのは、

正面から見た場合

は前述の通り

円形

に近く、また

斜めから見た場合


下乳が長く、丸い綺麗なカーブを描きます!

これを

1回片側180cc以下の注入量でする

ことも条件の1つで、

200cc以上の大量注入で手術しては、しこりのリスクがあがり邪道です!!

(ちなみに脂肪豊胸手術があまり上手でないと、下乳が短く直線に近い仕上がりになります)

シリコンバック並みに巨乳にしたい場合は、5D注入法で2回、3回とご希望のサイズになるまで繰り返すのが、しこりのリスクを上げないので安全に確実です!シリコンバック一撃よりはコストがかかる場合もありますが、効果は半永久的ですから!

脂肪豊胸するなら、やっぱり脂肪豊胸専門クリニックの、業界唯一5D注入法でリスクを最小限に美巨乳をつくれる坂内(BANNAI)じゃない?

このコラムを監修したドクター

院長 坂内誠
銀座3丁目・BANNAI美容クリニック 院長 坂内 誠

保有資格

医学博士/美容外科専門医

経歴

  • 1995 新潟大学医学部医学科卒
    新潟大学医学部附属病院 外科勤務
  • 1997 新潟大学医学部大学院外科学1入学
  • 2001 同上卒 医学博士取得
  • 2006 大手美容外科入職
    都内大型院の院長を務め、グループ内の年間脂肪豊胸手術件数全国トップを毎年記録
  • 2020 銀座3丁目・BANNAI美容クリニック開設 院長に就任

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